3月20日(木)
ちょっと前、発熱して一日中YouTubeの動画を見て過ごしていました。
というよりも、見ながら寝落ち、見ながら寝落ちの連続でした。
で、たまたま『ニシコリ』の動画を見たまま長いこと寝ていたのかもしれません、最近やたらと『ニシコリ』の動画を推されています。
もともとたまに見ていたけど、QuizKnockとのコラボからめっちゃ見るようになりました。
『ニシコリ』の動画は、基本的に日本語禁止なので、英語でほぼ話しています。
ケータは津軽弁で、ジュンジはポルトガル語か英語で。
日本語禁止なので、字幕が必須ですが、これが本当に意訳というか、適当なんですね。
でも伝わる。
それを見ていると、以前職場で英会話研修を受けたときに言われた「あなたたちは学問としての英語を習うのではありません、コミュニケーションツールとして、英語を勉強するのです」という言葉を思い出します。
今はまだ何言ってるのかわからない英語でも、彼らの動画を見ながら寝落ちしてたら、そのうち聞き取るくらいはできるようになるかも。
英語より難しいかもしれない津軽弁。
でもちょっとなじみがあるので、なんとなく聞き取れる。
英語より津軽弁が話せるようになるかもしれない。(笑)
本日の読書:QED 東照宮の怨 高田崇史
カバー裏より
『「三十六歌仙絵」を狙った連続強盗殺人事件が発生。不可解な事件の手がかりは意外にも日光東照宮にあった。「陽明門」「「山王権現」「三猿」「北極星」「薬師如来」「摩多羅神」「北斗七星」。桑原崇が東照宮に鏤(ちりば)められた謎を解き明かした時、天海僧正が仕掛けた巨大な「深秘(じんぴ)」が時空を超えて浮かび上がる。好評シリーズ第4弾!』
つくづく和歌というものは侮れない。
表面に見えている言葉と、言葉の中に隠された裏の真意。
『百人一首の呪』の時も思ったけれども、歌を曼荼羅図のように並べて意味を問うという発想がなかったものだから、今回も三十六歌仙の歌を並べ替えて閉じた環を作れることに驚いた。
藤原公任は本当にそこまで考えて選出したのだろうか。
だとしたら平安時代の貴族の和歌に対する情熱は、私が思っている以上のものなのだな。
そしてもし、そこまで考えていなかったものを、作者が強引に作り上げたのだとしたら、作者の情熱に頭が下がる。
そして今作は、「三十六歌仙絵」から始まる家康の呪だ。
なんとしてでも天皇家を押さえて徳川家を上に、という野望。
いつから家康はそんなことを考えていたのだろう。
でも、家康と後水尾天皇との確執は知っていたから、まったくの絵空事ではない説得力を感じてしまった。
金食い虫の貴族社会は縮小し、天皇の権威は徳川将軍家に移行させるために天皇家の面子を潰しまくった家康。
そして日光東照宮は天皇家ににらみを利かすために、数々の仕掛けを施した。
それを実行したのが天海僧正と言われている。
が、天海僧正にはさらに隠された野望があった。
…僧正にまで上り詰めながら、野望は捨てられないの?
悟りは開けなかったの?
歴史は好きなんだが、宗教が絡むと途端に難しくなってしまう。
まあ、これからもボチボチ勉強するとして。
いきなり明かされた犯人の動機が突拍子もなさ過ぎて。
犯人にとって100年ほど昔の歴史と、今現在の自分の恋愛とでは、歴史のほうが大事だったんだね。
それから事件とは全然関係ない話だけど、最初の被害者の息子である慶一。
親の敷いたレールの上しか動けない人生。
でも、それが楽だと思っている。
選択しなくていい、責任を持たなくていい人生。
これが、自分のことのようによくわかる。
私も「好きなようにしなさい」と言われると困ってしまうので。
正解がないと不安になる。
だから『あつ森』も『マンクラ』もできない。
決められたゴールがないと、どうやってスタートしたらいいのかわからないのだ。
慶一の狡さは、私の狡さと同じだな。