3月10日(月)
 
今日は学生時代の友だちとランチをしてきました。
地下鉄さっぽろ駅のあたりで、ファイターズの選手の大きなポスターを発見。
全員を撮りたかったのですが、人通りの激しいところなので、加藤投手が写ればよし、ということで。
ここにSNOW MANのポスターが貼られたときは、「立ち止まらないでくださ~い」って歩行者の交通整理をする方がいたのですが、誰も交通整理をしてくれなかったので、永久に写真撮れないかと思ったわ。

郡司くんはいなかったので、これで勘弁してくれーと娘にLINEしたら、「どこかで郡司くんのを見た気がする」というので、札幌にはいませんと返す。
 
で、ランチですよ。
一人でランチを食べることがほぼないので、友だち頼りで(いつものことだが)、美味しいお店に行く。
大通ビッセで待ち合わせて、大通ビッセで食べたのだが、美味しかったー。
いつもふきにはタケノコを合わせてしまうけど、今年はタケノコ高いというし、油揚げでもいいなと記憶しておこう。
北海道の茶わん蒸しは栗の甘露煮が入っていることが多いけど、入っていなかったのもポイント高し。

 
本当に長い付き合いの友だちなんだけど、社会人になってからはそれぞれの生活も違って、何年も連絡しなかった頃もあり。
それでも、私の人生の転機になった人なので、私の人生における重要人物なのは間違いないので、またこうやってご飯食べながら、なんということもない話を延々と続けられることがとても嬉しい。
 
ご飯食べ終わった後も結構話し込んでしまったけれど、さすがに混んできたし場所を変えますか…と、近くのカフェでさらに3時間くらいしゃべり倒す。
 
不思議なことに、向かい合ってしゃべっている時は互いの年齢なんて気にならなくて、移動中の人込みに紛れそうになった時に、「あ、私たち、結構いい年なんだった」と気づくのだ。
つい、若い人を探してしまいそうになって。
 
そういえば、人込みの中に長男の姿を見つけたとき「おじさんだなあ」と思ったんだった。
自分のことは棚に上げて。
 
 
 
 
本日の読書:カメレオンの呪文 魔法の国ザンス 1 ピアズ・アンソニー

 

カバー裏より

『魔法がすべてを支配する別世界ザンス。この地では、誰もが独自の魔法の力を持っていた。だが、青年ビンクだけは例外だった――魔法の力がないのだ!25歳を過ぎても魔法の力がない者は、この異世界にとどまることはできない。これがザンスの掟だ。ビンクもあとひと月で25歳。彼は、己れの内に潜む魔法の力を捜して旅に出たが……。奇才が緻密なプロットと奔放な想像力を駆使して描いた、1978年度英国幻想文学賞受賞作。』

古い本なので字が小さく、読み始めは世界観もよくわからず、探り探りの読書でしたが、後半は面白くてぐいぐい読めました。
昨日の夜はつい寝落ちしてしまったので、今朝は寝坊した振りをして布団の中で読み進めるくらい止められなかった。

魔法を使える者ばかりが住んでいるとはいえ、その魔法っていうのが結構しょぼい。
目くらましの術とか相手を変身させる力とかもあるけれど、たいていはジャンプに毛の生えたような飛ぶ力とか、目的地を間違えない力とか、そんな感じ。
それより魔法生物が怖い。

まっすぐに飛び続けるしか能力がないものの、障害物は突き破って進むので、ばったり遭遇して心臓や肺を突き破られようものなら人間など殺せてしまうぴくぴく虫とか、人食いリスとか、まあ、大概の生物は人類の敵かもしれない。
植物だって味方とは言えないし。

そんな中、ビンクは美しいビアンカと結婚するために、つまりは追放されないために、よい魔法使いであるハンフリーのところへ行って、自分には本当に魔法の力がないかを判定しもらうことにする。
その結果、今は現れていないけれど、実は大いなる魔力の持ち主であることが分かり、王様にその旨文書を書いてもらったのに、もうろくした王様はそれを読みもしないで破り捨ててしまう。
そして追放されるビンク。

追放先は、魔法のない世界であるマンダニア。
そこでは先に追放された邪悪な魔法使いトレントが、ビンクを捕まえるために待ち伏せをしていたのだ。

読んでいくとよい魔法使いは金の亡者であり、邪悪な魔法使いは追放された20年の間にいろいろ考えるところもあって、実は結構いいやつになっていたのだけど、世間はそんなこと知ったこっちゃない。
レッテルの方を信じたがるのだ。

でまあ、いろいろあって、ビンクの魔法とは一体何かとか、なぜ発現しないのかとかが、すとんと腑に落ちるのだけど…やっぱり魔法世界の冒険部分が面白いのよね。
文章だけで読むのがもったいないくらい、いろんな魔法が、いろんな魔法生物が、これでも買って出てくる。
これはぜひ紫堂恭子さんに漫画化していただきたい。
魔法と冒険とユーモアのバランスが、絶対合ってるから!