2月26日(水)
日本地理の問題集が終わったので、今度は日本史の勉強をする予定でしたが、急遽美術検定の勉強をすることにしました。
有名どころの西洋画はなんとなくわかるけど、時代や国によっては全然わからないところもあり、難易度的にはいい感じ。
しかもこの問題集、問題ばかりではなく、いろんなくくりで美術作品をMO(まとめて覚える©やまもとちゅーぶ)できるようにまとめてくれているのがポイント高い。
「キモい」と言いたい名画10選…とかね。
チラチラ見た中では、西洋・日本美術の作品を比較鑑賞して正答を導き出す問題が、面白かった。
こういうのがサクサク解けるくらいの知識があれば、美術鑑賞も楽しかろうと思う。
検定を受ける予定はないけれど、4級に受かりたければ、3級くらいまでは勉強しないとね。
本屋で立ち読みした限りでは、ちょいと難しかったので買ってない。
問題集なので、ほとんどが白黒の小さい図なんですよ。
やっぱカラーで大きな図で見たいもんなあ。
今のところは入門編で楽しく勉強して、知識が付いたら画集など見ることにしましょうか。
本日の読書:何者 朝井リョウ
Amazonより
『「あんた、本当は私のこと笑ってるんでしょ」就活の情報交換をきっかけに集まった、拓人、光太郎、瑞月、理香、隆良。学生団体のリーダー、海外ボランティア、手作りの名刺……自分を生き抜くために必要なことは、何なのか。この世界を組み変える力は、どこから生まれ来るのか。影を宿しながら光に向いて進む、就活大学生の自意識をリアルにあぶりだす、書下ろし長編小説。』
これ、就活生が読んだら、本当に心にぐさぐさ刺さるんだろうなあ。
いや、今は売り手市場だという話だから、刺さらんか。
だけど、なかなか内定が決まらないことへの不安、だけではなく、周りの人と自分を比べては、なんとか自分という存在の価値を上げようと、人をけなしたり、思わせぶりに自分を高めてみたりという、他人には見せられないあがきが実にうまく書きだされている。
もし私がこの年代だったら、恥ずかしくていたたまれなかったかもしれない。
私の頃はエントリーシートなんてものはなくて、子どもがそれを書かねばならないと知った時、「時代が違ってよかった~」と思ったものだ。
口頭で自分の長所を言うのも恥ずかしいのに(なけなしのささやかな長所だから余計に)、それを文章で書いて提出しろ、だと?
それは面接官が、面接のやり取りですくい取ってくれよ、プロなんだからと思うと思うが、面接官は決してプロではないことを大人の私は知っている。
要するに可能性の塊の若者を育てるのではなく、人事採用を失敗したくないからの手段なんだよね。
だけど、「出る杭は打たれる」ことを経験知として持っている学生が、突然「自己アピール能力大事」と言われても、途方に暮れてしまうのでは?
私は、大学生活の半分を就活に使わざるを得ないなんて、学生の能力の無駄遣いだと思うのだけど。
作者の上手いところは、なんとなく読者を語り手の拓人の視点に寄り添うように誘導しておきながらの、最後の突き放し。
拓人に共感していればいるほど、はね返ってきた言葉が痛い。
その痛さを受け入れることが、認めることができることが、一歩前に進めるきっかけになると、そこまで書いている作者は多分優しい。