1月31日(金)
今日も一日雪でした。
本当なら雪が降っても近所(空中歩廊で繋がっている範囲で)を歩くことにしているのですが、閉店だったり通行止めだったり機械の整備中だったりして歩けないところが多くて、昨日歩いただけで飽きてしまいました。
それに、図書館から借りている本を一週間早めに返却しようと思っているので、今日は一歩も外に出ないで読書ざんまい。
おかげで500ページ以上の本を一日で読み終わりました。
明日から読む本は800ページ越えの二段組なので、さすがに一日では読み終われないだろうけど、出来るだけ頑張る。
明日の予定は大阪のホテルに宅配便を送ること。
重い荷物を持って歩きまわるのは大変なので。
「雪が心配なので早めに送りますがいいですか?」ってホテルに聞いたら「いい」って言ってもらえたので、明日発送します。
6日あれば着くよね。
最近のホテルはアメニティが充実しているし、浴衣じゃなくてルームウェアなので、こちらから持っていくものが少なくて助かる。
でもさすがに3泊4日の荷物はそれなりに多いので、着替えとライブグッズを入れたボストンバッグはまあまあの重さになりました。
ああ、早く大阪に行きたいよ~。
本日の読書:リピート 乾くるみ
カバー裏より
『もし、現在の記憶を持ったまま十ヵ月前の自分に戻れるとしたら?この夢のような「リピート」に誘われ、疑いつつも人生のやり直しに臨んだ十人の男女。ところが彼らは一人、また一人と不審な死を遂げて……。あの『イニシエ―ション・ラブ』の鬼才が、『リプレイ』+『そして誰もいなくなった』に挑んだ仰天の傑作。』
もし、現在の記憶を持ったまま十ヵ月前の自分に戻れるとしたら?
この命題を、かなり真剣にいろんな人に考えてもらったら、現在が充実している人はもちろん戻りたいとは思わないし、現在が不幸な人も、結局自分も環境も変わらないのなら同じ現在の不幸に戻るだけなので戻りたくない、という結果になった。
そもそも、こんな提案をされて疑わないわけがない。詐欺?
けれどいつの間にか、全員が十ヵ月前に戻ることになり、そして次々に死を迎えることになる。
自分は変わらなくても、バタフライ効果で環境が変わっていくから先が読めない、というのが今回の落としどころ。
乾くるみの作品なのだから、ミステリであってSFではない。
ということは、物理的に時間を遡ることはできないのだから、記憶の改ざん?
十ヵ月前と言われる地点が実は現在で、そこからの十ヵ月は植え付けられた記憶なのではないかと予想して読んだけど、全然違った。
物理的に戻ってた。
そこはいいんだ、科学的に解明できなくても。
主役の毛利圭介は、卒論に追われる大学生。
妙なことに巻き込まれはしたけれど、冷静に事の次第を見極めようとしている。
当初は彼の視点で私も見ていたけれど、ところどころ自分勝手で酷薄な性格が見え始めてから、彼と少し距離を置いた視点で読むように意識した。
次々とリピーターたちが死んでいく謎。
この謎を解き明かすために多くのページを割いているが、謎が解き明かされたときに、だれがどういう行動をとるのかという興味。
そして、二転三転する状況の中での最後の落としどころ。
お見事でした。
