12月29日(日)
長男が風邪を引いたようで、昨日の夜からちょっとつらそう。
寝汗をたっぷりかいて、今日一日寝て過ごしたらずいぶん楽になったようだけど。
たまたま2週間くらい前に10さんが風邪ひいて、ちょっとお高い総合感冒薬を買っていたので、その残りを飲んだのがきいたのかもしれない。
元気に年を越せそうでよかった。
さて、骨折してからというもの、お風呂で足を滑らせないように壁や手すりにつかまりながらの入浴をしていたので、お風呂に本を持ちこむのをあきらめて、ジップロックに入れたスマホで動画を見ながらの入浴タイムでした。
しかし3か月が過ぎ、ジップロックもよれよれになってきて、あと3か月も使い続けるのは無理そう。
というわけで、長男が姫路に戻ったら、お風呂読書を復活させようかと考えている。
お風呂は滑って転びそうなので油断大敵、とは思っているものの、だんだん慣れてきて無意識に自力で湯船から立ち上がったりしている今日この頃。
自力でできることを、無理に手すりなどにしがみつかなくてもいいじゃん、という気になってきた。
油断はもちろんしないようにするけど、片手で本を持って風呂から上がるのくらいは普通にできそうなんだよ。
毎年一緒に忘年会をする近所の友だちが、今年はご実家のことで忙しくて「新年会にしましょう」ということになった。
黙ってりゃあいいのに、「骨盤骨折して今でっかいコルセットをしてるんだけど、年明けならもうコルセット外れているから新年会のほうがいいわ」と言っちゃった。
新年会もコルセット決定!…とはまだ言えてない。
本日の読書:ボタニストの殺人 下 M・W・クレイヴン
カバー裏より
『下院議員の元に第2の脅迫状が届き、ポーはロンドンに戻って捜査を担当するよう命じられる。生放送中に倒れた男性の死因は毒によるもので、投与された経緯が不明だったため、下院議員は24時間監視体制で警護されていたが……。一方、ドイルの父親が殺害された時刻には雪が降っていて、現場にはドイルの足跡だけが残されていた。ドイルの殺人事件と毒殺犯の両方を追うポーの前に、密室の謎が立ちふさがる。』
切り札は犯人が持っているようにずっと見えていた。
けれど、犯人が被害者を選別するときに彼らの自尊心に注目したように、犯人の足を救ったのもまた、自尊心だった。
有名になりたい、尊敬されたい、もっと、ずっと。
ポーには友人と呼べる人が4人しかいないというのに、そのうちのひとりとの関係性が変わってしまって、この先どうなるのだろう。にやにや。
と、悪趣味なことを考えるくらいには、このシリーズの登場人物たちが好きだ。
みんなそれぞれに魅力的だし、とにかくいろんな意味で強い女性を私は好きだから。
スピーディーなストーリー展開。
最後まで気を抜けないどんでん返しの応酬。
周到にちりばめられた、大小の手がかり。
どれも絶品。
ただ、ドイルの父親を殺害したとき、犯人はどうやってその場所があることを知り、そこに入り込むことができたのか。
偶然だとしたら陳腐だし、計算の上だとしたら神の視点すぎる。
そもそも雪が降るのは計算外じゃろ?
そこだけちょっと引っかかったけど、あとはとても面白かった。
そして立て続けに読んだ二作品の解説が書評家の酒井貞道氏。なかなかレア。
