11月16日(土)

 

2年位前から骨がもろくなっていて、「滑って転んだら骨折するレベル」とお医者さんに言われていました。

実際転んで骨折中だし。

 

そんなわけで去年、ちょっとお高い冬靴を買いました。

転んで骨折するくらいなら安いもんよ、と思って。

 

そしたらテレビで、今年の冬靴は今までのものとちょっと違う、何ぞと言っておりまして。

どこが違うって、靴底のデコボコゴツゴツしている部分に赤いツブツブが付いたんですって。

それによって硬い氷も融けて軟らかくなった氷にもグリップがかかって滑りにくくなる、と。

 

ちょ…待てよ!

去年の靴はもうだめなのか?

赤いツブツブがないとだめなのか?

 

念のため、靴底を確認してみる。

やはり赤いツブツブはなかった…。

しかし、青いツブツブはあった。

この場合どうなるの?

青じゃダメなんですか?

赤いツブツブじゃないとダメなんですか?

 

とりあえず今年はあまり雪道を歩かないようにする。

年が明けたら青いツブツブの冬靴で、ちょっと雪道を歩いてみることにする。

転ばない程度に。

 

雪が降る前の小春日和はお散歩お散歩。

 

来週からまた雪が降るらしいので、この景色も見納めかなあ。

 

 

 

 

 

本日の読書:特捜部Q 自撮りする女たち ユッシ・エーズラ・オールスン

 

裏表紙より
『コペンハーゲン警察の特捜部Q。未解決事件を専門に扱う部署である。部の解体が囁かれるなか、ローセの不調も続き、チームの士気は下降中だ。ある日、元殺人捜査課課長からQに電話が入る。最近発生した老女撲殺事件が、未解決の女性教師殺人事件に酷似しているとの情報だった。元上司の懇願に、カールらQの面々は重い腰を上げる。折しも失業中の若い女性を狙った連続轢き逃げ事件で別部署は大わらわ。そのすきに新旧双方の事件の捜査を勝手に始めたものの、カールの刑事歴でもかつてない事態に……。好評シリーズ第七弾。』

前回の事件で、捜査上の成り行きで心理療法を受けたQの3人。
それぞれに心身に症状が出たけれど、ローセが一番影響が出ていたようで心配だったのだが、今作ではあれから2年、ローセがずっと不調だったことが分かる。
解決した事件の報告書を書かないなんて、ローセらしくない!

報告書が未提出のため、Qの成績が悪いということになり、部の解体の危機にまで追い込まれたカールは、ローセにきつく当たり、ローセは姿を消す。
ローセを心配しながらも、元上司の持ち込んだ過去の未解決事件と最近の事件との関係を捜査しているうちに、現在署を上げて捜査している連続轢き逃げ事件や強盗事件の関連も見つかり、さらにはローセにも…。

今回の一連の犯罪は、どれもこれも身勝手な言い分の、暴力。
今までのこのシリーズでは、毎回毎回虐げられた子どもたちの事件が扱われてきたのだけれど、今回は虐げられて育った子どものなれの果て、というか。
もちろん親の権威を振りかざして子どもをほしいままに蹂躙する親も出てくる。
ローセの父も、そう。

けれどそうやって育てられた子どもが大人になって、何一つ自分で生きるすべを持たないまま大人になって、自分が楽に暮らせるためなら世間のルールも倫理も無視して平気な大人になって、起こす事件。
これもまた胸が悪くなるほど。

それに対して、ローセがどれだけ突拍子もない感性の持ち主でも、他人に迷惑をかけず、自分の中だけでずっと苦しみ続けていたのかと思うと、読んでいるこちら側まで苦しさに息が詰まる。

次作までにローセが復帰できるのかはわからない。
復帰しているとしたら、また2~3年後の話になるのだろう。
今度はアサドが主役の話か。
その時にローセが、自分の周りの人たちがどれほど彼女を大切に思っているのかを知っていてくれればいいと思う。