9月28日(土)
木曜日の午前中に強いしりもちをついてからずっと腰が痛かったのですが、今日になって趣が変わってきました。
筋肉痛が収まってきたせいか、骨折特有のずきんずきんとした痛みに代わってきたのです。
もはやベッドから起き上がるのも命がけ。
というわけで、病院に行ってきました。
圧迫骨折。
とはいえ結局痛み止め貰ってシップ貼るだけなんだよなー、と思ったのですが、思いのほか重傷で、全治三カ月っぽいです。
まあ、年だからな。
なので、薬局でよく売っているような腰痛コルセットではなく、オーダーメイドのちゃんとしたコルセットを作らなくてはならなくなりました。
来週の木曜に採寸しますので、実際出来上がるのはいつになるかわかりませんが、その間は薬局で売ってるようなコルセット装着することになります。
痛みには強いはずだったんだけどなあ。
前回の骨折の時は気が付かなかったくらいだし、開腹手術の後も痛み止めが点滴に入ってるから痛くないと思っていたら入ってなかったのに痛くなかったし。
今は普通の骨折患者のように、どんな体勢になっても痛いのでございます。
圧迫骨折だから寝ているほうが二次被害が少ないかと思い横になると、今度は起き上がるときが地獄の苦しみ。
悶々としながら椅子に座って過ごしていますが、これから横になって寝ないとなりません。
痛みさえなければ、横になって過ごすことに文句はないんだけどなあ。
本日の読書:カッコウの卵は誰のもの 東野圭吾
カバー裏より
『往年のトップスキーヤー緋田宏昌は、妻の死を機に驚くべきことを知る。一人娘の風美は彼の実の娘ではなかったのだ。苦悩しつつも愛情を注いだ娘は、彼をも凌ぐスキーヤーに成長した。そんな二人の前に才能と遺伝子の関係を研究する科学者が現れる。彼への協力を拒みつつ、娘の出生の秘密を探ろうとする緋田。そんな中、風美の大会出場を妨害する脅迫者が現れる――。』
タイトルから、血縁と愛情のはざまで揺れる感情についての作品だと思ったのですが、あらすじを見ると「才能と遺伝の関係を研究する科学者」とあって、SFか?と少しがっかりしました。
というのも、もともと東野圭吾の書くSFはあまり好きではないし、今それを読みたい気分ではなかったからです。
しかし、当初の想像通り、親子の愛憎の物語でした。
何組かの父と子どもが出てきますが、もっと腹を割って話せばこんなことにはならなかったのでは、と思う部分が多々ありました。
緋田親子も、もう一組のスキープレーヤーである鳥越親子も、母親がいないから余計に父親の愛情深さが際立つのですが、それにしても、ひとりで背負いすぎ。
そして、事件のカギとなるさらにもう一組の親子が、ゆがんでいる。
憎しみも愛情の裏返しだとすれば、こんなに掛け違った愛情ってないのではないでしょうか。
カッコウの卵=托卵。
自分ではない鳥の巣に自分の卵を託すカッコウ。
その卵はカッコウのものなのか、それとも育てた鳥のものなのか。
カッコウの卵は卵自身のものである、と作者は書く。
卵には罪はないし、その卵の人生(?)は卵自身が責任をもって生きていくものだと思う。
才能ばかりが取りざたされたら、また優生保護法がさあ…。
