9月17日(火)

 

解説

三谷幸喜が「記憶にございません!」以来5年ぶりに手がけた映画監督・脚本作品。長澤まさみを主演に迎え、突然失踪した女性と、彼女について語り出す5人の男たちを描いたミステリーコメディ。

豪邸に暮らす著名な詩人・寒川の新妻・スオミが行方不明となった。豪邸を訪れた刑事の草野はスオミの元夫で、すぐにでも捜査を開始すべきだと主張するが、寒川は「大ごとにしたくない」と、その提案を拒否する。やがて、スオミを知る男たちが次々と屋敷にやってくる。誰が一番スオミを愛していたのか、誰が一番スオミに愛されていたのか。安否をそっちのけでスオミについて熱く語り合う男たち。しかし、男たちの口から語られるスオミはそれぞれがまったく違う性格の女性で……。

三谷が脚本を手がけたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では語り部を担当した長澤が、ミステリアスなスオミ役を演じた。スオミを知る5人の男たちは、元夫の刑事・草野役を西島秀俊、現夫の詩人・寒川役を三谷監督作品初出演となる坂東彌十郎、ユーチューバー・十勝役を松坂桃李、庭師・魚山役を遠藤憲一、警察官・宇賀神役を小林隆がそれぞれ担当した。

 

 

 

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夜の用事の前に映画を観よう、ということになり、鑑賞。

まあまあ劇場でも笑い声は聞こえてきましたが、映画館向きではなかったように思います。

 

5人の男たちと次々結婚、離婚を繰り返したスオミという女性が失踪した。

それだけの話なのですが、スオミという人、夫によって全然人格が違うのです。

それにこだわるのが4番目の夫である西島秀俊と、彼とともに誘拐事件の捜査(警察には内緒)をしている刑事の瀬戸康史のみ。

 

最初の夫は中学時代の担任だった遠藤憲一。

彼は心からスオミのことを心配していますが、どこかピントがずれています。

3番目の夫は、摘発された外国人パブで働いていた時の、担当警官だった小林隆。

彼に対しては終始中国人として中国語で話していたので、大した交流はなかった模様。(結婚してたけど)

5番目の現夫は売れっ子詩人の坂東彌十郎。

相田みつを系の詩で大人気ですが、実際は金にうるさい自己中男。

 

誘拐事件だから警察に任せたい元夫たちに対して、現夫は警察沙汰にしたくありません。

身代金も全額払う気がないようなので、困った夫たちは2番目の夫松坂桃李を呼び出します。

彼は現在人気ユーチューバーであり、ちょっとサギっぽいことも行うけれども羽振りのいい実業家でもあります。

 

この5人の夫が「あーでもない、こーでもない」と、話し合うシーンがほとんどなので、テレビでもいいかな…とちょっと思っちゃいました。

 

でも、長澤まさみが、一堂に会した夫たちに対して、それぞれの妻として矢継ぎ早に質疑応答をするシーンは圧巻で、これは舞台で観たいかも…と思いました。

そう考えると、舞台としての作りなのかもしれません。

主要キャストは女性2人と男性7人。

ちょうどいいかも。

 

予告編を見たときに、なんでスオミって名前なんだろう?と不思議でした。

あんまり日本人女性っぽくない名前じゃないですか。

というか、フィンランド語でフィンランドのことをスオミっていうので、不自然なネーミングだなあと思ったら、これは意味のある名前でした。

Se on SUOMI.(これはフィンランドです)

一度行ってみたいよねえ。

 

中秋の名月。