9月5日(木)

 

今日は半期に一度の子宮がん検査の日。

相変わらず「立派な筋腫がありますねえ」と言われつつ特に治療もなく、細胞をとって検査に回すという流れ。

結果は3週間後。

 

時間にすると数分なのだけど、メンタルの消耗がでかい。

ので、たいてい終わると「何か美味しいものでも食べようか」と10さんが気を遣う。

で、今日、「トリトン行く?」って…。

昨日くら寿司に行ったばかりじゃないですか!

 

私はホタルイカで満足したのですが、10さんは逆に「おいしいお寿司が食べたい!」欲に火が付いたようで、何が何でも「トリトンに行きたいらしい」。←では、私のメンタルのせいではないね

 

ホタルイカこそありませんでしたが、トリトンはやっぱりおいしい。

一貫の満足度が全然違う。

調子に乗った10さんは「晩もトリトンにする!」と言って、テイクアウトのお寿司を予約し、夕方取りに行ったのでした。←もはやバカ

 

病院からトリトンに行く間に道新プレイガイドに行って、ヨーロッパ企画のお芝居のチケットを買ってきました。

本当はもっと早く買いたかったのですが、ネットで買おうとすると『道新友の会』に入れとうるさいので、買わなかったのです。

そうしたらプレイガイドで売っている、と。

出遅れちゃったので3階席になってしまいましたが、大好きなヨーロッパ企画の北海道公演です。

京都まで見に行くことを考えたら、全然お安い。(ヨーロッパ企画は京都の劇団です)

 

徐々に秋の予定も埋まってきました。

東京に行きたいんだけど、行けるかなあ…。

 

 

 

 

本日の読書:舞え舞え蝸牛 新・落窪物語 田辺聖子

 

カバー裏より
『「落窪」は、一般に、継子いじめの物語といわれている。民衆の関心をそそらずにいないテーマである上に、主人公の右近の少将は、当時には珍しく、ただ一人の女性「落窪姫」しか愛さない。大臣の姫との縁談も拒んで、庇護者も財産もない姫を生涯の妻と誓う。(中略)これは日本のシンデレラ物語である。(あとがきより)』

以前に同じ作者の『おちくぼ姫』も読んだのに、今度は『新・落窪物語』を読みました。
最近ネットのCM動画で流れてくるマンガのあれもこれもが継子いじめの話で、源氏物語よりも古いこの作品の面白さというのは、古今東西を問わないものなんだなあと思います。

重々内容をわかっていても、読む手はとまらず、久しぶりに布団の中で時間を忘れて読みました。
やっぱり、どんな辛い境遇にあっても見ている人は見ていてくれているという安心感なのかしら。

なぜサブタイトルが『新・落窪物語』なのかというと、後半の右近の少将が継母である北の方に復讐する部分が結構えげつないから、現在の人の気持ちに沿うように大団円にしてめでたしめでたしにしたから、のようです。
グリム童話なんかも原作は結構えげつないはなしですが、最近のはハッピーエンドで終わりますもんね。

田辺聖子の文章はとても読みやすくて、平安の貴族の暮らしなんて全然分からなくても大丈夫。
ちゃんと登場人物たちの感情に同調しながら、物語世界を堪能することができます。

といっても当時の上流貴族たちには下賤な話とうつったようで、枕草子でも評価は高くありませんし、源氏物語でも触れられていません。
でも、源氏物語のをほうふつさせるエピソードなどもいくつかあり、結局みんな好きなんじゃん、と思いました。