7月30日(火)
 
昨日は一日中雨に降られたというのに、今日は一転青空が広がった…時もありました。
5時半ころ目が覚めたので、露天風呂に行ってきました。
空は青いし、海も見えて、しばらくぼーっとお湯につかっていました。
 
宿の駐車場から眺める海。

 
積丹半島のほうも晴れている。よかった。

 
風が強くて高い波が次々来るので、『神奈川沖浪裏』のような写真を撮りたかったのですが、無理でした。

 
神恵内村の道の駅で食べたソフグルト。
ヨーグルト味のソフトクリーム。旨し。
朝っぱらからソフトクリームを食べたがる10さん。

 
一直線に伸びる雨雲。
こんなにはっきり前線が見えることってある?

 
トンネルの向こうに雨雲。

 
神威(カムイ)岬に到着。
灯台を目指してチャレンカの小道を歩く。
前日の雨で、水たまりやぬかるみがたくさんあって、歩きにくい…。

 
神恵内村の方は雨が降っているっぽい。
トンネルで雨雲をやり過ごしたのか?

 
おもしろい地層が露出している。

 
灯台に着いたけれども、まだ先があった。
入り口は水没しているので、裏側の泥道を通って先に進む。

 
神威岩を写真におさめ、駐車場に戻ろうとしたときに事件は起こった!
前述したように水たまりとぬかるみがひどいので、上りの人下りの人、譲り合いながらちみちみと歩いているのですが、時々足を止めることなく強引に進む人たちもいます。
段差のある所を慎重に下っていたら、強引に真ん中を突っ切ってくる男女がいました。
あと一段降りると平らなところに着くので、私としては先を譲ってほしかったのですが、彼女の制止を振り切って彼がずんずん近づいてくるので、私が端っこによけるしかありません。
慌ててよけたはずみに泥で足が滑って、すってんころりんと転んでしまいました。
服は泥だらけ、右手をねんざと、散々な目にあってしまいましたよ。

 
手をねんざしても写真を撮る。
万里の長城のような光景。

 
今日のテーマである、ウニとアワビ。

結局雨には降られなかったけれど、小樽だけ雲が厚くてどんよりでした。
札幌に入るとまた晴れてて、不思議な天気だったなあ。
金曜日に帰ってきたばかりなのに、明日娘は東京に戻ります。
早いなあ。
 
 
 
 
本日の読書:老神介護 劉慈欣

 

カバー裏より

『突如現れた宇宙船から、次々地球に降り立った神は、みすぼらしい姿で言った。「わしらは神じゃ。この世界を創造した労に報いると思って、食べ物を少し分けてくれんかのう」(「老神介護」)。人工冬眠から目覚めると、地球環境は一変していた。資源枯渇と経済的衰退から逃れようと、「南極裏庭化構想」が実行されたのだ(地球大砲」)。短篇5篇と、中国SFの第一人者である著者によるエッセイ「われわれはSFファンである」を収録。』

目次
・老神介護
・扶養人類
・白亜紀往事
・彼女の眼を連れて
・地球大砲

劉慈欣の書くSFのテーマって、どことなく懐かしさを感じるのはなぜだろう。

『老神介護』は、最初こそ神様のみすぼらしさと情けなさに、にやにやしながら読んでいたのだけど、最後まで読むと『三体』と地続きのテーマであることが分かった。
続編と言える『扶養人類』に至っては、まんま『黒暗森林』なのである。

ところで、以前から私は、中国における神様の存在について知りたいと思っていた。
日本だと、日本古来の神様のほかに外国からやってきた神様も、えらい人間または恐ろしいことをしそうな人間も亡くなると神様になる。
たまには生き神様までいる。
悟りを開いて生き仏になる人もいるが、仏様も神様に内包されることがあるので、たいていのすごい存在は神様足りうると考えられる。

しかし中国の神様って、よくわからない。
神仙と言って、神様と仙人がいて、厳密には違う存在らしいのだけど、文献によって神様だったり仙人だったりするから混乱する。
西王母ですら、女神・女仙って書かれてるんだもの、

で、『老神介護』を読んで、やっぱり中国の神様って、万物を創設したとて、たいして尊敬されてないんだなあと思った、という話。

好きなのは『彼女の眼を連れて』。
読みながら、高校生の時に好きだった森下一仁のSFを思い出して、ジーンと胸が熱くなったのに、本人は書きたくて描いた作品ではないと後日語ったそうで、ちょっとがっかり。

『地球大砲』もまた、『彼女の眼を連れて』の続編。
劉慈欣は、エピソードを、硬軟硬軟と続けていく傾向があるのだなあ。
どちらも好きだが、やわらかいエピソードにSF味を感じると、なんか嬉しい。