7月16日(火)
今年初めての、エアコン稼働でございます。
暑かったのは確かに暑かったのですが、ただいま絶賛大規模修繕中のわがマンション、今日はうちの階のベランダが作業スペースとなるということで、薬剤の噴霧とかあるので窓を閉めてエアコンつけるようにとのお達しがあったのでした。
作業員がうろうろするので気になる方はカーテンを閉めよ、とも。
なので、薄暗い部屋でエアコンつけて、じっと息を殺して過ごしました。
本当は実家に行くはずだったんですよ。
午前中に掃除して、午後に病院に行って。
でも、「明日退院しますから」と病院から連絡があったので、実家に置きっぱなしの掃除道具の回収だけして帰ってきました。
90歳を過ぎて開腹手術をして2週間、本当に独り暮らしの家に帰していいの?って思うんだけど。
でも、20年前の手術後より明らかに元気。
甘える相手(母)がいないから、しっかりしちゃってるのかなあ。不思議。
本日の読書:隠居すごろく 西條奈加
還暦を迎えたことを機に、隠居することにした徳兵衛。
巣鴨での商いということで大店ではないけれども、六代も続いたそれなりの規模の糸問屋、嶋屋。
気弱な長男に後を託し、店にほど近い場所に隠居家を設けます。
若いころから商売一筋で、金にならないものなど価値がないとばかりに切り捨ててきた徳兵衛。
隠居生活を楽しみにしていたのは、持つことのできなかった自分のための自由な時間。
ところが、実際には何もすることがない。
釣りも、俳句も、今更やってみても面白くもない。性に合わない。
悶々と暮らしていた時に、孫の千代太(8歳)が訪ねてくる。
千代太は父に似て心優しく泣き虫で、家族のだれもが顧みなかった徳兵衛の、寂しい気持ちを察して顔を出したのだ。
本当は、手習いの先生が怖くて逃げてきたのだけれど、徳兵衛を思いやる気持ちにも嘘はない。
そしてこの千代太が、同じ作者の『善人長屋』に出てくる嘉助のように、厄介ごとを拾ってくる。
最初は犬。
次は猫。
そして今度は…。
人生のすごろくを概ね成功して上がり終えた後の2枚目のすごろくは、千代太のおかげでどんどん思わぬほうへ進んでいく。
けれど、人との付き合いなど軽んじてきた徳兵衛は、人の喜ぶ顔を見てうれしくなったり、困ったときは助けを求めたりしながら、人の世で生きることの意味をいまさらながら知ることができた。
”人の思いは目に見えず、触れもしない。齟齬や行き違いが生じるたびに、慮りを深めていくより他に学びようがない。”
隠居生活3か月。
自分のために書かれた本であるかのように、沁みました。
孫はいないので、穏やかな隠居生活を送りますけどね。
Amazonより
『巣鴨で六代続く糸問屋の主人を務めた徳兵衛。還暦を機に引退し、悠々自適な隠居生活を楽しもうとしていたが、孫の千代太が訪れたことで人生第二のすごろくが動き始めた……。心温まる人情時代小説!』還暦を迎えたことを機に、隠居することにした徳兵衛。
巣鴨での商いということで大店ではないけれども、六代も続いたそれなりの規模の糸問屋、嶋屋。
気弱な長男に後を託し、店にほど近い場所に隠居家を設けます。
若いころから商売一筋で、金にならないものなど価値がないとばかりに切り捨ててきた徳兵衛。
隠居生活を楽しみにしていたのは、持つことのできなかった自分のための自由な時間。
ところが、実際には何もすることがない。
釣りも、俳句も、今更やってみても面白くもない。性に合わない。
悶々と暮らしていた時に、孫の千代太(8歳)が訪ねてくる。
千代太は父に似て心優しく泣き虫で、家族のだれもが顧みなかった徳兵衛の、寂しい気持ちを察して顔を出したのだ。
本当は、手習いの先生が怖くて逃げてきたのだけれど、徳兵衛を思いやる気持ちにも嘘はない。
そしてこの千代太が、同じ作者の『善人長屋』に出てくる嘉助のように、厄介ごとを拾ってくる。
最初は犬。
次は猫。
そして今度は…。
人生のすごろくを概ね成功して上がり終えた後の2枚目のすごろくは、千代太のおかげでどんどん思わぬほうへ進んでいく。
けれど、人との付き合いなど軽んじてきた徳兵衛は、人の喜ぶ顔を見てうれしくなったり、困ったときは助けを求めたりしながら、人の世で生きることの意味をいまさらながら知ることができた。
”人の思いは目に見えず、触れもしない。齟齬や行き違いが生じるたびに、慮りを深めていくより他に学びようがない。”
隠居生活3か月。
自分のために書かれた本であるかのように、沁みました。
孫はいないので、穏やかな隠居生活を送りますけどね。

