7月4日(木)

 

漢字の書き取り、今日の問題は江戸と上方のいろは歌でした。

子どものころ、「いろはかるた」をやったこともあるし、まあ、わかるでしょう、なんて思っていたら、結構わかりませんでした。

わからないことには書けないわけで、随分赤ボールペンのインクが減りました。

 

上方はさておき、江戸のいろは歌は絶対に聞き覚えがあるはず。

ところが「文はやりたし書く手は持たず」「粋は気を食う」って、聞いた覚えがないのです。

いろはかるたに入ってた?

子だくさんなのは「貧乏人」だと思っていましたが、「律義者の子だくさん」というのも聞いたことない気がするなあ。

 

上方のいろは歌は、聞いたことのない言葉がやっぱり結構ありました。

「連木で腹を切る」「なす時の閻魔顔」「のみといえば小槌」「下駄に焼き味噌」「これに懲りよ道斉坊」「得手に帆を掲げ」「寺から里へ」「義理とふんどしかかねばならぬ」「浜風の足跡」「身は身で通る裸ん坊」「聖は道によりて賢し」「京に田舎あり」

関西ではこちらが標準?

「へたの長談義」は「下手の横好き」と間違えてしまったし。

 

言葉を聞いたことがあっても漢字で書けるとは限らないのに、聞いたことがないのは致命的だ。

もっと勉強しなくては。

 

ちなみにその前の問題は、名字だけ書いてある近代の有名作家・評論家の名前を漢字で書く問題だったのですが、これはちょっとよろしくない問題もあって、手こずりました。

名前を知っていても書けない作家なんてたくさんいます。

 

しかし問題はそんなことではなくて、『尾崎○○』って、尾崎紅葉?尾崎士郎?

『徳富○○』って、徳富蘇峰?徳富蘆花?

多分、紅葉と蘆花だろうと山を張って書きました。

それは合っていたのですが、徳富蘆花の「ろ」は、芦花公園の「ろ」とは違うのね。簡単な方を書いちゃった。

 

わからなかったのは『蒲原○○』と『芥川○○』

蒲原有明は答えを見ても知らない人でした。

芥川我鬼は、芥川龍之介の別名なんですって。知らんがな。

 

自分が思ったほど国語に強いわけでもないことに気づかされる今日この頃。

勉強しなくちゃねー。

 

今日父が手術だったので、昨日は麻酔の先生から、今日は術後に執刀医の先生から電話がありました。

看護師ではなく医者からの電話というのに驚き。

難事に電話が来るかわからないので、この2日は自宅待機の日になりました。

無事手術が終わったので、今度はその後の父の生活について考えないとなりません。

さすがにもう一人暮らしは無理だと思うんだよなあ。

 

 

 

 

本日の読書:あんの信じるもの お勝手のあん 柴田よしき

 

カバー裏より
『颶風の被害から建て替えられた「紅屋」は、お勝手も新しくなった上に、やすのための部屋も作られた。そしてお勝手で働く新しい小僧として、とめ吉が加わった。料理人としての立場に緊張しながら、やすは期待に胸を膨らませつつ、お小夜さまと清兵衛さまに工夫を凝らした料理を考える。しかし順調に見えた「紅屋」に対する何者かの嫌がらせがとめ吉を襲う!一方、江戸で知り合った山路一郎とやすとの関わりにも新たな進展が……。大好評お勝手のあんシリーズ第六弾!』

この巻だけがなかなか図書館で見つからず、随分間が空いてしまいました。
颶風で大きな被害を受けた「紅屋」が建て替えを行っている間、やすは江戸で煮売屋を手伝っていたが、ようやく「紅屋」が再開ということで、品川に戻ってきたところからこの巻は始まる。

これと言って大きな事件が起こるわけではないが、新しくお勝手の雑用を行う小僧としてとめ吉が紅屋にやって来た。
口数は多くないが、真面目で教えられたことはきちんとやり遂げる真面目な留吉が、ある日味噌を買いに出かけたまま帰らなかった。
親元から離れて奉公に来たばかりの、数えで10歳のとめ吉は、川のほとりの草むらで体中味噌を塗りたくられて発見された。
心に大きな傷を負っただろうと思うが、とめ吉はやすに何も語らない。

「紅屋」に恨みを持つ者の仕業と思われるが、心当たりはない。
いったい誰がこんな酷いことをとめ吉にしたのか、というのがいちばん大きな事件かな。

あとは、お小夜さんのつわりがおさまって、またおやすによる料理指南が復活し、お千代は無事男の子を出産し、おあつさまのお付きだった菊野は遠州で団子屋をやることにし、人の出入りはあったけれどもおいとは元気に江戸で煮売屋を切り盛りしているという、近況報告。
今巻は箸休めの巻なのかな?