6月20日(木)

出社と在宅勤務のメリット

出社のメリットは、仕事に専念しやすいこと。

在宅だとどうしても自分のペースで仕事をするのが難しかった。

おかしいなあ。

世間では在宅の方が自分のペースでできる、と言われているのだが。

 

在宅勤務のメリットは、通勤時間がかからないこと、人ごみに出て行かなくていいこと。

これにつきます。

 

在職時、週に一回の在宅勤務の日は、朝ドラを見ていました。

朝ドラが終わったら仕事開始って感じで。

正直、最近の朝ドラは突っ込みどころが多すぎて面白くないな~と思いつつ見ていましたが。

『ゲゲゲの女房』と『あまちゃん』が好き。

 

今の朝ドラは面白いね。

誇張はあるけど、あからさまなウソ設定はなさそう。

 

今は戦災孤児の話をやっているけど、敗戦国日本の現実。

生き延びられることがまず第一。

まだ生まれる前の時代だけど、その時大人だったら私はどう生きただろう。

 

ところで、戦勝国イギリスも、ドイツのたび重なる空襲により戦災孤児が溢れていた。

その子たちをイギリス国家は、労働力としてオーストラリアに輸出したんだよね。

10歳かそこらの子どもをさ。

それに比べたら、家庭裁判所をあらたに作った日本は、頑張ったなあと思う。

 

こんなことを考えられるのも、仕事に出かけないからなんだよね。

自由に使える時間ってありがたい。

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本日の読書:流浪地球 劉慈欣

 

Amazonより
『中国大ヒット映画原作、『三体』著者によるSF短編集、待望の邦訳!

●ぼくが生まれた時、地球の自転はストップしていた。人類は太陽系で生き続けることはできない。唯一の道は、べつの星系に移住すること。連合政府は地球エンジンを構築し、地球を太陽系から脱出させる計画を立案、実行に移す。こうして、悠久の旅が始まった。それがどんな結末を迎えるのか、ぼくには知る由もなかった。「流浪地球」
●惑星探査に旅立った宇宙飛行士は先駆者と呼ばれた。帰還した先駆者が目にしたのは、死に絶えた地球と文明の消滅だった。「ミクロ紀元」
●世代宇宙船「呑食者」が、太陽系に迫っている。国連に現れた宇宙船の使者は、人類にこう告げた。「偉大なる呑食帝国は、地球を捕食する。この未来は不可避だ」。「呑食者」
●歴史上もっとも成功したコンピュータ・ウイルス「呪い」はバージョンを変え、進化を遂げた。酔っ払った作家がパラメータを書き換えた「呪い」は、またたく間に市民の運命を変えてしまう――。「呪い5・0」
●高層ビルの窓ガラス清掃員と、固体物理学の博士号を持ち、ナノミラーフィルムを独自開発した男。二人はともに「中国太陽プロジェクト」に従事するが。「中国太陽」
●異星船の接近で突如隆起した海面、その高さ9100メートル。かつての登山家は、単身水の山に挑むことを決意。頂上で、異星船とコミュニケーションを始めるが。「山」』

目次
・流浪地球
・ミクロ紀元
・呑食者
・呪い5・0
・中国太陽
・山

『三体』シリーズで壮大な世界を見せてくれた劉慈欣の短編集。
『三体』のなかでも、歴史小説風、ゲームの世界風、恋愛小説風等、様々なテイストがありましたが、短篇集はそれをもっと純度を高くしたような感じでした。

『流浪地球』は、ぜひ萩尾望都のマンガでも読みたい。繊細な心理描写と、茫漠たる世界。
断片的だけど萩尾望都の絵が脳内に浮かんでくるの。

『ミクロ紀元』は、フレドリック・ブラウンをマンガ化した波津彰子かなあ、坂田靖子かなあ。
現実を淡々と受け入れるか、飄々と受け入れるかで、読者の受け取り方も変わってきそう。

『呑食者』の、こういう展開は初めて読んだような気がする。
そうか、こう来るのか。
『ミクロ紀元』といい、これからの世界は、小さいことはいいことだ(省エネだ)になりそうだ。

もしかするとユーモアSFなのかもしれないけれど、一番怖かったのは『呪い5.0』。
世界中がインターネットで繋がれ、データがクラウド上に置かれ、AIがプログラムを自動生成できる時代…って今じゃん!
悪意を持った誰かが巧妙にその悪意をプログラミングすれば、あとは自動的に悪夢が増殖していく。
怖すぎる。

”いまの車はすべて自動運転で、インターネットが運転手だ。乗客はタクシーに乗るときにクレジットカードを読み取らせる。このとき、「呪い」2.0の新機能は、クレジットカードから乗客の名前を読み取る。(中略)殺す方法は枚挙にいとまがない。もっとも簡単なのは、タクシーを建物に衝突させたり、橋から転落させたりすることだ。”
これで2.0。

4.0になると、医療データを改ざんして、違う薬を(何なら毒を)処方する。
または治療しない。
メンタルを刺激して、自ら命を絶つ後押しをする。
そして5.0は…怖い!
逃げ場なしです。

『中国太陽』は、『三体』のエピソードに組み込まれてもおかしくないね。
中国の片田舎で、ろくに学校にも行けなかった青年が、徐々に活躍する場を広げていく話。

人生の目標その1――まずくない水を飲み、金を稼ぐ
人生の目標その2――もっと明るく、もっと水がうまい街に行って、もっと金を稼ぐ
人生の目標その3――もっと大きな街に行き、もっと大きな世界を見て、もっと金を稼ぐ
人生の目標その4――北京人になる
人生の目標その5――宇宙に飛んで太陽を拭く
人生の目標その6――星海を航行し、人類の目を再び深宇宙に向けさせる

主人公の水蛙(シュイワー)と一緒に、わくわくしながら世界の広がりを楽しんだ。
この話、好きだなあ。

『山』は、一番SFの魂を持った作品と思いました。
高みを目指すことなく、発展はない、と言われると、高所恐怖症の私としては人類の皆さんに「ごめんなさい」というしかないけど。
でも、「知りたい」「見てみたい」という欲が、科学や技術や文明を進歩させてきたということには同感です。
だからといって、山には登りません。