6月17日(月)
梅干は、しょっぱいっていうか、酸っぱいものだと思っています。
酸っぱいの苦手なんですけどね。
でも、梅干は酸っぱくてなんぼ。
子供のころ、初めておかか梅干を食べたとき「こんなに美味しい梅干があったのか!」と思いましたが、今はおかかなくてよし。
ましてやはちみつ梅干なんて。
1個500円以上するお高い梅干って、酸っぱさの角が取れて、酸味があるのにまろやかなのよ。
さすがに日常使いの梅干にそれを求めることはできませんが、わざわざ甘くする必要はないと思う。
だからといってがりがりと塩が残っているような昔の梅干も、今さら食べられない。
手に入る範囲でナチュラルに美味しい梅干が好きです。
今日は9時半に労金へ行かなければならなかったので、朝食後に家事をする余裕なし。
労金の用事が終わってから一度家に帰って洗濯機を回し、今度は別の銀行で住民税を納付する。
その後産直市場で買い物をして、帰ったら洗濯物を干すともうお昼。
なんにもできなかったわ~。
今週末また父と病院に行くことになったので、美容院の予約を変更。
そうしたら、J-COMさんがチューナーの交換に来る日だったことを思い出し、あわわあわわ。
最近きたばっかじゃん、J-COMさんったら、と思ったけど、あれは3月に来るはずが10さんがイエ電に出なかったので連絡取れず、最近ルーターの交換に来たのだった。
マンションの点検だったり大規模修繕だったり、結構スケジュール帳が埋まる。
暇な時間カモ~ン。
本日の読書:銀のシギ ファージョン作品集 6 エリナー・ファージョン
岩波書店HPより
『気だてはいいが食いしんぼうの粉屋の娘ドルが,小鬼のたくらみで王さまの妃になりました.妹のポルが銀のシギの助けを借りて,姉の危機を救います.素材は,昔話の「トム・ティット・トット」.』
風車小屋に住む粉屋のコドリングかあちゃんは、女手一つで6人の子どもたちを育てています。
と言っても多分男の子4人は成人で、娘のドルは18歳、末娘のポルは12歳。
かあちゃんを含めポル以外の5人の子どもは、およそものを考えるということをしない。
けれども男の子4人は働き者で、ドルは…家族でドルだけは怠け者でした。
そのドルが、家族が働いている間に全員のお昼ご飯を食べてしまいます。
怒ったかあちゃんの罵り声が、通りすがりのお嫁さんを探していた王様の耳に入ります。
「何をそんなに騒いでいるのか?」
本当のことを言うのは恥ずかしいと思ったかあちゃんは、ドルが30分で12枷も糸を紡いだと嘘を言い、その働きぶりに感動した王様がドルをお嫁に貰ってしまいます。
ただし、一年のうち11ヶ月は好きに暮らしていいが、最後の一日は糸を紡がないと首を切る、と。
これはイギリスの話なので、元ネタは『トム・ティット・トット』だとわかります。
似たような話はグリムでは『ルンペルスティルツヒェン』、日本では『大工と鬼六』などあるので、誰もがどこかで聞いたような話と思うかもしれません。
でも、大きく違うのはドルの妹のポル。
彼女は黒くて禍々しい小鬼に捕らえられた銀のシギを助けます。
銀のシギとは、月から地球に落ちた王子さまを探しにきた月のお姫様であると、漁師のチャーリーに聞いたポルは、銀のシギを家に連れ帰り、けがを治し世話をします。
一方王様と結婚したドルは、お姫様も生まれ、王様は糸紡ぎの約束を忘れただろうと思いますが、そうは問屋が卸しません。
またしても小鬼の世話になり、一日の猶予をもらった後、ドルはすべてをポルに告白します。
ポルは小鬼を探しに出かけますが…。
という後半が、ファージョンのオリジナル。
しかしこの作品、本当にポル以外はみんなおバカさんです。
特に王様は21歳の若さゆえ乳母のナン婦人に頭があがらず、悪いことをすると「壁を向いて立ってなさい」と怒られるのが日常で、何度説明しても自分の娘を王子だと思い込んでしまいます。
これで女王様(ドル)が賢いならまだしも、この国の行く末が心配になります。
さて、この作品はイギリスのノーフォーク州が舞台になっていますが、ノーフォーク州の説明を脚注で読むと『イングランド東部、北海に面した州。この名は、「北の人々」という意味の古語からきたものという。イギリスの州のうちで面積は一ばん大きく、人口は一番少ない。北風と東風をうけて、気候はきびしい。アングロ・サクソン族やローマ人がはいってくるまえの、古代ケルト族王国の遺跡もあり、古い風習の残っている地方。』とあったので、北海道をイメージしてしまいました。
しかし、実際にイギリスの地図を見たら、茨城県の場合でいうと、ひたちなか市のような位置でした。
さほど北じゃないじゃん!

