6月10日(月)

 

時間の大切さを感じた瞬間は?

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時間の大切さを感じた瞬間、それは、今日の夕方。
本来は10さんが食事当番の日なのですが、修理に出した車を引き取りに出かけるため、私が晩ご飯の支度をしなければならなかったのです。
が、TVer見ていて買い物に行きそびれ、冷蔵庫にあるもので何とか誤魔化す羽目に…。
 
時間って大事だよ。ほんと。
 
何を見ていたかというと、テレ東系でやっている『あの本、読みました?』
これ、北海道で放送していないので知らなかったのですが、面白いと読書メーターでのお気に入りさんが書いていたので、ちょっとだけ、のつもりで見たのですが、2週間分たっぷり楽しませていただきました。
 
鈴木保奈美がMCなのですが、ちゃんと本好きなのが伝わるのです。
理系作家が書く小説の面白さを語る座談会。
伊与原新に対するインタビュー。
作家と音楽の関係性に関する座談会。
どれも面白かった。
 
特に座談会って、違う意見を排除せず、違う意見を楽しむくらいのが面白いよね。
紹介された本も面白そうで、この番組にハマったら大変だな、と思いつつお気に入り登録。
 
で、この番組をテレ東の公式サイトで探しているときに見つけたのが『川島明の辞書で吞む』。
これも北海道では放送していない。
ゲストも含め5~6人で、辞書の、気になる言葉を深掘りしながら、本当に酒を飲んでいる番組。
これ、深夜にお酒飲みながら深夜に見たら、本当に楽しいと思うわ。
昔のフジテレビの深夜番組を思い出します。
『たほいや』とか『カノッサの屈辱』とか。
 
もちろんお気に入り登録したけど、5月16日から7週連続で放送した後、今度はいつやるんだろう?
そして、岡崎体育くんとマヂカルラブリーの村上さんは、飲むペース早すぎじゃないか問題。
 
大学の先生(ほとんどニコニコ飲んでいるだけのような気がする)や、辞書編集部のかたが脇で飲んでいらして、実は一番辞書好きであろうラランドの西田が店員として酒や料理を運びながら、たまにいいポイントを突いてくる。
 
去年の暮れにテレビを買い替えて、TVerが見られるようになったとはいえ、『いただきハイジャンプ』しか見てなかったんだよね。
一気に今日2番組お気に入り登録しちゃったわ。
あんまりテレビに近づかないようにしないと、意外と簡単にテレビっ子になっちゃう気がします。
 
 
 
 
本日の読書:遭難者の夢 家族狩り 第二部 天童荒太

 

カバー裏より

『あの日の光景を振り払おうと酒に溺れていた浚介は、さらなる痛みを味わう。游子は少女をめぐり、その父親と衝突する。愛衣は心の拠り所を失い、摂食障害から抜け出せずにいる。平穏な日々は既に終わりを告げていた。そして、麻生家の事件を捜査していた馬見原は、男が再び野に放たれたことを知る。自らの手で家庭を破壊した油井善博が――。過去と現在が火花を散らす第二部。』

登場人物の多くは、第一部からほとんど進展がない。
ただ、高校の美術教師をしている浚介は、第一部でほとんど接点のなかった教え子に冤罪を着せられ、殺人事件の発見者となったあと、酒に酔って家に帰る途中若者たちに暴行を加えられ、心に大きな傷を負うことになる。
高校教師が若者集団恐怖症というのはもちろん仕事に支障をきたすだろうし、通勤電車に乗るのも怖いとなると、これは相当なトラウマといえる。

私は刑事の馬見原の、家族に対する不誠実な態度が好きになれないのだけだけれど、あとがきで作者が、幼い頃宮崎県の馬見原という地名に救われたと書いていたので、どこかで家族を救うことになるのだろうか。
自分の都合のいい家族の姿を押し付けた結果、妻は心を病み、自慢の息子は自殺ともとれるような事故で亡くなり、娘は家を出て馬見原との縁を切った。
病人である妻を放り出すことはできない、と思っているのだろうけれど、ここまでの段階では放り出した方がお互いによいと思う。
今のままではだれも幸せではない。

そして、最後にまた陰惨な事件の描写。
こんなに、こんなに、閉塞感で窒息しそうな時代だったろうか。
それとも私が感じていないだけで、それはいまも続いていることなのだろうか。