5月16日(木)
 
月曜の夜にカントリーサインの旅から帰ってきて、火曜の昼は野球観戦、水曜の夜はサッカー観戦と、落ち着く暇のない10さん。
今週は今日しか空いていないというので、お昼を過ぎた頃、ライラック祭り会場へ行って、『札幌ラーメンショー2024』でラーメンを食べてきました。
 
うちの近所は白いライラックが満開なので、紫のライラックにテンション上がる。

 
肉眼だともう少し陽射しがきれいだったのにな。

 
白いライラックも満開です。
ライラックまつりのときに満開ってなかなか難しいのですが、今年は当たりのようです。

 
で、ラーメンショー。
蟹だ、伊勢海老だと派手なラーメンではなく、シンプルに美味しいラーメンが食べたいのですが、年々そういうのは少なくなってきているような気がします。
そんな中、岡山県の『笠岡ラーメン 一元堂』さんのラーメンは、香りだけでもわかる、上質な鶏の出汁。
麺が細いのはあまり好みではないのですが、親鳥の出汁と親鳥のチャーシューは絶品でした。

 
石川県の『金澤濃厚中華そば 神仙』さんの濃厚味噌ラーメン。
これこれ、こういうラーメンが食べたかったの。
シンプルに今日食べた中では一番美味しかった。

 
『旭川ラーメン 梅光軒』×『麵処 白樺山荘』×『函館麺厨房あじさい』の元気ラーメン。
北海道の三大ラーメンがコラボしたラーメンですが、塩ラーメンだったので、函館色が強かったかな。
麺は札幌ラーメンで、しょうゆベースの味変元気玉が旭川ラーメンだと思います。
スープがめっちゃ美味しかったけど、函館のラーメンにはワンタンではなくお麩を乗せてほしかった。

 
1杯980円のラーメンは、お店で食べるよりも量が少なめなので、10さんと6:4くらいで分け分けして3種類食べました。
ということは、大盛ラーメンくらい食べたということですな。
今日は1万5000歩くらい歩いたので、まあいいか。←よくはない
 
備忘録なので一応書いておきますが、今日、父親が入院しました。
なにせ耳が遠くて会話が成り立たないので、何科になんの病気で入院するのか、全然わかりませんが、最近階段から転げ落ちたり出先で体調崩したりしていたので、入院してくれるとこちらとしても一安心。
ただ、病院で詳しい説明を聞けると思ったのに、家族といえども入院病棟に行くことができず、入院手続きを取ったら帰されてしまいました。
 
といっても、父の忘れ物を届けにもう一度病院へ入ったのですが、今度は受付だけで帰されてしまいました。
父の認知機能にもちょっと不安があるので、本当に患者だけでいいのかと思うのですが、下着の洗濯も患者本人がするということで、家族の出る幕がありません。
冷蔵庫にあった卵の賞味期限は26日だったけど、それまでに退院できるのだろうか。
 
 
 
 
本日の読書:店長がバカすぎて 早見和真

 

カバー折返しより

『谷原京子、二十八歳。吉祥寺の書店の契約社員。超多忙なのに薄給。お客様からのクレームは日常茶飯事。店長は山本猛(たける)という名前ばかり勇ましい「非」敏腕。人を苛立たせる天才だ。ああ、店長がバカすぎる!毎日「マジで辞めてやる!」と思いながら、しかし仕事を、本を、小説を愛する京子は――。全国の読者、書店員から、感動、共感、応援をたくさんいただいた、二〇二〇年本屋大賞ノミネート作にして大ヒット作。』

目次
・店長がバカすぎて
・小説家がバカすぎて
・弊社の社長がバカすぎて
・営業がバカすぎて
・神様がバカすぎて
・結局、私がバカすぎて

これ、本屋さんが無条件で面白い!って推薦できる本なんでしょうか。
作品の良し悪しはいったん措いておくとして、舞台である「武蔵野書店」って、ヤバくないですか?

主人公の谷原京子は大学を卒業してからずっと、この店で働いている。
契約社員で。
一年契約で働く契約社員、普通は3年で打ち切り。
でも、更新し続けて5年以上たてば、無期限契約、正社員への登用もできる。

京子は正社員にもならないまま契約社員として6年働いているが、例えばバイトの人たちの店長への苦情とか、店への要求など、京子がなんとなく押しつけられている…けれど、正社員は何してる?
最初の話に出てくる先輩社員が辞めた後、正社員がいないまま店長とバイトの子たちとで店を切り盛りしているのかと思いきや、正社員の書店員はそれなりにいるらしいんだよ。
だって、チェーン店の本店だし、毎朝朝礼をやっているらしいし。
でも京子のやっていることは、正社員並みの労働。
契約社員が残業していても正社員はさっさと帰ってしまう。もやもや。

極めつけは、出版社からの報償金目当ての、雑誌の買取ノルマ。
買い取ったあと知り合いに売りつければいいのかもしれないけれど、たいていの人はそんな押し売りはできない。
ボーナスから買い取り分を差し引いて、千円ちょっとのボーナス支給って、ブラックにもほどがある。
本当に本屋さんに、そういう慣習があるの?

多分本屋さん同士が読んで笑って面白い作品なのだと思う。
けれどミステリでもない(ミステリ要素がないわけではないけれど)、毒というほどの毒でもない、本屋さんを舞台にしたユーモア小説。
本屋さんあるあるのオンパレードになにがしかの風味づけをしたのでしょう。
でもこれ、本屋大賞か?

普通に読んだら「面白かったー」「店長バカすぎる―」で終わったかもしれないけれど、本屋大賞ノミネート作と思って読んだから、どうしても厳しめの評価になってしまう。
これが「逆谷原効果」ということか。