5月15日(水)
 
カントリーサインについて。
実はカントリーサインって2種類あって、高速道路で掲げられている北海道開発局が(本州だったら地方整備局が)管理している者と、各市町村が作ったもの。
北海道はすべての市町村でイラストのカントリーサインを作っているので、それを写真に撮りに行っているわけです。
 
では、市町村のどこにカントリーサインがあるかというと、行政界(市町村の境界線)のうち、国道だったりの大きな道にあるわけです。
車のナビでは行政界がわからないので、スマホで地理院地図を起動して、「そろそろあるから注意して」などと10さんに言いながら地図と窓の外を確認しながら車に乗っています。
 
ところが、国道ばかりで移動はできませんので、道道(本州だと県道)を通ると、山の中などでは電波が通らなくなります。(だから紙地図がいいんだよ!)
真っ白になったスマホの画面が復旧するのをスマホ画面をにらみつけて待ちながら、いつ出てくるかわからないカントリーサインを見逃さないように窓の外を見ながら、ナビ画面もみます。山道で迷子になりたくないからね。
 
が、問題は、スマホが復旧したときです。
日本地図になっている画面を北海道にズームし、徐々に現在地に近づけていきますが、それが超難しい。
ある程度地名が出てくるくらいの縮尺にしなければならないうえに、スマホの小さい画面に納めるには、ピンポイントに近いくらい現在地を特定しなければなりません。
時々刻々と車は動いているのに!
 
スマホを見る。
ナビの地図と道路や川の曲がり具合などを照らし合わせ、窓の外を見て山や畑などの位置関係を確認し、カントリーサインがないかも横目で見ておく。
眼の数に比べて見なければならないものが多すぎです。
 
「GeoGuessrにおれはなる!」と叫びながら現在地を探すのは、大変だけれど、実は楽しくもありました。
地点特定ゲームであるGeoGuessr、実際やったら私結構得意かも。
少なくとも北海道が出たときは、植生や住宅の屋根の感じでだいたいわかります。
有料ゲームになっちゃったから、やらないけどさ。
 
この間泊まったホテルのロビーに飾ってあった絵。
琳派の絵みたいだなと思って調べてみたけど、誰の絵(の複写)かわからなかった。

 
 
 
 
 
本日の読書:赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。 青柳碧人

 

カバー裏より

『クッキーとワインを持って旅に出た赤ずきん。その途中でいろいろな事件に遭遇します。「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」「眠り姫」「マッチ売りの少女」を下敷きに、小道具を使ったトリック満載!こんなミステリがあったのか、と興奮すること間違いなし。全編を通した”大きな謎”も隠されていて、わくわく・ドキドキが止まりません!『むかしむかしあるところに、死体がありました。』の著者による世界の童話をベースにした連作短篇ミステリ!』

目次
・ガラスの靴の共犯者
・甘い密室の崩壊
・眠れる森の秘密たち
・少女よ、野望のマッチを灯せ

今回この本を読んで、改めて童話っていうのは子ども対象であると同時に、主人公も子どもなのだなあと思った。
童話を読んでいた頃、ヘンゼルもグレーテルもマッチ売りの少女も子どもだと思っていたけど、シンデレラや眠れる森の美女はある程度大人だと思っていたんだよね。
でも、ティーンエイジャーだったわ。
全然子ども。

だから子どもの頃読んでいた本の主人公たちが殺人、というよりも、子どもが殺人を犯す、方にショックを受けたかも。

いや、面白いんだけどさ。
目の付け所に感心しきりなんだけどさ。
一冊通してこういう流れだと、なんかやりきれない思いもないこともない。

『眠れる森の秘密たち』だけが他の3作とはちょっと構造が違うけれど、3作に共通するのは子どもの身勝手。
本来はそれを戒めるべき周囲の大人がまず身勝手なので、誰もその加減を子どもに教えることができない。

自分だけよければよい。
手段は問わない。
社会の規範に囚われない子どもは、やすやすと犯罪に、殺人に手を染める。

童話の体をなしているけれど、そういう話を立て続けに読むのはやりきれない。
いや、面白いんだけどさ。