5月14日(火)
退職直前、実は体調が悪かったのです。
胃なのか腸なのかわからないけれど、胸焼けと腹部膨満感の日々。
病院に行って検査したら、胃は何ともないことが判明。
「じゃあ、大腸カメラやりましょうか」
やりたくないよー。やりたくない。
検査そのものよりも、事前の準備がダメ。
下剤を飲んで飲んで飲んで、最終的に飲んでも胃に辿り着く前に口に戻ってくる始末。(汚くてごめんなさい)
それでも、何か病気の症状だったら嫌だなあ…なんて思っていたのですよ。
年末に人間ドックで異常なしと言われたけども。
そうしたら、退職した途端ケロケロリンと症状が消えました。
やっぱりストレスやったんか。
とにかく手を抜こう手を抜こうとする人たちに、私がいなくてもちゃんとやれるよう面と向かって注意し、周囲の人たちに根回しをし、若手には先輩の尻拭いばかりで潰されないよう気をつけるように言い聞かせ…。
それでも私が辞めたら手を抜くんだろうなあ…なんて思っていたのですが、辞めてしまったらもう、関係ないもんね。
いくら私が気をもんでも、どうにもならないんだから。
というわけで、検査する原因の症状が消えたから、より一層検査をしたくなかったのですが、退職したら体調管理も自己責任。
泣く泣く大腸カメラを受ける覚悟はしていたのですが、元職場から、今年も人間ドックを受けられると連絡をもらい、「ならいいや」と大腸カメラをキャンセルしました。
いやもう、大腸カメラが嫌で嫌で、嫌すぎて胃に穴が開くかと思ったもんね。
というわけですこぶる健康。
読書は快調。
勉強順調。
よきかなよきかな。←運動は?
本日の読書:ピュア・ラブ 紅絲編 宮内婦貴子
紀伊国屋on-lineより
『小学校教師の木里子が恋した相手は、修行中の禅僧・陽春。かなわぬ想いを抱える木里子を、白血病という試練がおそう。そして、木里子の想いを知った陽春が選んだ愛のかたちとは?ふたりの純愛は、運命の紅い糸で結ばれているのだろうか―シリーズ第一部を完全小説化。』
2001年に放送されたドラマのノベライズ。
それを知らずに読んだので、文章下手だなーなんて思っていましたが、中途半端に小説で中途半端に台本のようだったから、のようです。
主人公の木里子は小学校教師。
だから最初のうちは、家庭に問題を抱えた子供たちの話なども書かれていたのですが、彼女が白血病になるところから、俄然「難病もの+恋愛もの」の王道になってきました。
私が一番苦手なやつ。
まず、木里子は修行中の禅僧である陽春にひとめぼれです。
で、割と周りの人たち(小学生たちにも)バレバレです。
陽春はそんな中で、木里子のどこに惹かれたのかはよく分かりませんが、彼女に好意を抱くようになります。
が、修行中の禅僧ですから、結婚などということは論外です。
それが木里子が病に倒れてから、彼女を励ますように支えるように接するようになります。
と言っても、月に一度10分ほど会話を交わす、くらいだったのですが。
きっと彼女は死ぬんだな。
そして彼女の供養をしながら、陽春は修行を続けていくんだな。
と思っていたら、もっとピュアな結末でした。
そう来たか、という感じ。
パターン化されているラストとは違って、爽やかな終わり方ではありました。
これで終わるのかと思ったら、続編がまだあるようなので、きっとドラマも人気があったのでしょう。
二つ気になる点があります。
一つは、木里子が、教師のくせにモノを知らないこと。
子どもたちに教えるシーンよりも、周りの大人から教えられているシーンの方が圧倒的に多い。
そして、他人の前で父親のことを「パパ」と呼んで恥じない教師。違和感。
父親が働く病院に入院した時も、看護師たちに「パパ」と言っているし、なんなら雇われ医者の娘にすぎないのに、院長の娘かっていうくらい看護師たちから気を使われているのを当然のように受け入れている。
17歳くらいならまだしも、大人だよ?社会人だよ?教師だよ?
二つ目は、陽春。
最後の決意にしても、木里子に告げることなく決めてしまうし。
そもそも、勉強だけを強いられて大学生になったものの、自分の人生って、生きるって、いったいどういうことなんだ…?と思って座禅会に参加するのはいいけれど、大学をやめて僧になるって、親に相談したのか?
親は納得したのか?
母一人子一人で育ってきた割には、母親に対する感謝の念が希薄すぎるような気がするが、僧としてそれでいいのか?(一切空ってこと?)
大事なことは自分の中だけで完結しているようにみえるけど、本当にそれでいいのかしら。
ってことで、シリーズは続くのですね。
