4月30日(火)

 

今日、ウォーターサーバーを手放しました。

今から7年前、突然転勤することに決まり、ちょうど単身赴任明けで戻ってくる10さんの荷物を引き継いだのですが、冷蔵庫だけ知りあいにあげてしまった後だったので、新しいものを買いました。

ついでに10さんが持っていなかった電子レンジも。

 

そのときに電器屋さんから、レンタル料無料、水の料金だけでウォーターサーバーを設置することができるサービスっていうのに私が当たったので、一緒に発送しますねと言われたのでした。

私、あんまり水は飲まないので正直迷惑だったのですが、冷蔵庫は東京に、ウォーターサーバーは札幌に送ることは可能と言われたので、札幌で10さんに使ってもらうことにしました。

 

10さん、めっちゃ水分取る人なのよ。

しかも水の味にそこそこうるさいので。

 

3年間の単身赴任後、札幌で私もお世話になっていたわけですが、相変わらず水の味なんてわからない。

もちろん美味しい水で淹れた美味しいコーヒーも、「コーヒー味」であることしかわからない。

でも、毎朝薬を飲む時に、まずくない水で飲めるのはありがたかった。

 

しかし、この春から無職無収入になった私の口座から、安くはないお水代が引かれるのは痛い。

「ウォーターサーバー、返してもいいかな。毎月の支払いが結構しんどい」

「いいよ。」と快諾してくれた10さん。

だけど、数日後、「水はペットボトルでもいいんだけどさ、お湯がボタン一つで飲めるの便利だったよね。それがなくなるのは痛い」と言い出す。

お湯ぐらい沸かせばいいじゃないの。

「少しだけど、寝る前に白湯を飲んでたんだよね。そうしたら体が温かくなって寝つきがいいというかさ…」

…知らなかった!

 

娘との同居もそうだったけど、私の提案を快諾したあとに覆すの、10さんのクセかね。

でも、レンタルっていうか、リースのウォーターサーバーは今日返却しました。

結構場所取りだったなあと、すっぽり空いたスペースを見て思いました。

 

 

 

 

 

本日の読書:おしゃべり胃袋 鈴木義司

 

Amazonより
『そば好きはうるさい。生産地はどこが良いとか、ひき方がどうだとか、大騒ぎのそば談義。おでんの東と西、料理番組のタレントの話から、フランスのチーズの事まで、話が尽きない、食べ物に関するマンガ・エッセー。』

元祖コミック・エッセーと言っていいのではないでしょうか。
食に関する感想、経験、うんちく、どれをとっても幅広い。
その好奇心に脱帽です。

ペンションの経営者に聞きました。
『ペンションではなぜフランス料理なんですか?』
『フランス料理だと静かに食べて早く終わるんですが、和食だと騒いで夜遅くまでどんちゃん騒ぎするんです』
オーナーが気取っているわけではなく、客の質の問題だったのか。

江戸の侍話も面白かった。
東京のお雑煮はお餅と小松菜と、あとは鶏肉とか大根とかせいぜい里芋とかそれくらいのすまし仕立てなのは知っていた。
小松菜は東京の地物野菜だから入れるんだろうなあと、漠然と思っていたけれど。

江戸の武士のお雑煮の食べ方。
まず菜っ葉を持ち上げて「名(菜)を上げる!」という。
その後お雑煮を食べるのだけど、菜っ葉だけは食べずに残す。
そして一言「名(菜)を残す!」って言うんだって。ほんとかな。

そして江戸の侍はきゅうりを食べない。
切り口が葵の御紋に似てるから。
これは聞いたことあるなあ。

世界のインスタントラーメンの食べ比べ(25種類)をして、イラスト付き感想を上げる。
世界のアイデアお菓子の紹介。もちろんイラスト付き。
かと思えば、出来合いのイカ墨ソースを使って、いろんな料理を試してみる。
イカ墨納豆とか、イカ墨麻婆豆腐とか、イカ墨たこ焼きとか…。
美味しいオニオングラタンの作り方やたくあんのつけ方、なんてのも。

とにかく好奇心旺盛なんだなあ。
世界の猫グッズもよかった。
「日本でも若い造形作家が作っているが、かわいいだけで本質をつかんでいない気がする」
肝に銘じます。