4月28日(日)
「今年いっぱいで札幌から引っ越すから」なんて言っちゃったから、わざわざゴールデンウィークの一週間前というお高い時期に飛行機のチケットを買って、長男が我が家に帰ってきました。
でも、引っ越さないことになっちゃって(暫定)、ごめんね。
「まあ、いいよ、どこに住んでも」と言ってくれたので、気が楽になりましたが、それにしても明石焼きとバウムクーヘンのおみやげまで…すまないのお。
理系でスポーツ好きの長男は、文系でスポーツ嫌いの私とは対極のようだと私は思っているのですが、他の家族はみんな一番私に似ているのは長男といいます。
どこがだろう?
出不精のところかな?(うちの子どもはみんなそう)
似てほしくないなーってところばかり似ちゃうもんだね、と言うと、「似てほしいのはどこ?」と聞かれてしまった。
いや…特にありませんが…。
逆に、似て欲しくないところしかなかったわ。
子育て中は私の時間、私の体力、私のお金をことごとく奪っていく子どもたちでした。
育児ってそういうもの。
子ども好きで定評のある私でさえ、しんどくて泣いたこともある。
「今が一番大変なときなのよ。あとから思い返せば、そんな事もあったなあってなつかしくなるから」って言われても、今楽にならないなら意味ないって思ってた。
でもやっぱり、あとから思い返せばなつかしい事ばかりで。
傍から見たら30過ぎのおっさんであろう長男の、幼い頃の顔なんかすぐに思い出せる。
ころころ笑う声、「眠くない!」と頑張る眠そうな顔、怖いからとなりの部屋から顔だけ出して『ドラゴンボール』を見ていたこともあったなあ。
毎回別れる時は「一期一会」と思うけど、また「一期一会」が訪れてくれて嬉しい。
あと何回、「一期一会」ができるかな。
本日の読書:源平絵巻物語 第八巻 静御前 赤羽末吉 絵 今西祐行 文
Amazonより
『義経を一途に慕う静の生涯を描く。大手柄をたてた義経は兄頼朝に憎まれ、静とともに都から逃げるが、静は捕まり鎌倉へ送られる。』
木曽義仲の巻に出て来た巴御前は、愛する人のそばで共に戦うことで生を全うしようとした。
対してこの静御前は、運命に流されるままに見えながら、一筋に義経を愛し義経を信じて短い生涯を生き切った。享年19歳。
美人であり、舞の達人でもあったのだろうけれど、義経が惹かれたのは7歳の時に生き別れた母を思い出させる部分、とこの絵本では言っている。
実際のところはわからない。
でも、その後の静を見ると、嫋やかでありながら一本芯の強いところは、確かに義経の母に似ているかもしれない。
この絵本の凄いところは、ストーリーを追うだけではなく、その外側の世界を想像させてくれること。
義経がマザコンだって、いいではないか。
素直で純粋な義経が、いかにも惹かれそうなタイプだよね。