そろそろ野球シーズンも始まるので、またぞろ大谷サンのニュースが花盛りですね。

今年は山本ともどもドジャースに入団しましたので、よくニューステロップで名前をお見掛けします。

で、気になるの。

 

大谷

山本

 

線対称だなあ。

テロップを見るたびに「線対称だなあ」って思ってたんだけど、山本サンはお名前が由伸とおっしゃるのね。

だからもう一人山本サンがドジャースに入ってくれたら、

 

山本由

 

までが線対称で楽しい。

それだけの、はなし。

 

 

 

 

本日の読書:暗黒神話 乙一

 

カバー裏より
『突然の事故で記憶と左目を失ってしまった女子高生の「私」。臓器移植手術で死者の眼球の提供を受けたのだが、やがてその左眼は様々な映像を脳裏に再現し始める。それは、眼が見てきた風景の「記憶」だった……。私は、その眼球の記憶に導かれて、提供者が生前に住んでいた町をめざして旅に出る。悪夢のような事件が待ちかまえているとも知らずに……。乙一の長編ホラー小説がついに文庫化。』

もう、本筋と関係ないところからして、怖いんです。
人への好意で目玉をえぐり出すカラスとか。
それでなくてもカラスに襲われてから、カラス苦手なのに。

だけどさすが乙一。
怖いんだけど、グロいんだけど、切ないところもちゃんとある。
初の長編小説らしいけど、やっぱり巧い。

ネタバレになるから詳しくは書けないけれど、犯人である人物の、痛みに対する無感覚が恐ろしい。
痛くないから何もない、わけではない、のに。

語り手の菜深(なみ)は、事故で失った記憶と左眼を失った。
が、記憶にない、リアルな夢を見るようになった。
その代わり、頭が良くて明るくて運動神経が良くてピアノの得意だった菜深は姿を消し、何をやっても人並み以下のおどおどした菜深は、家でも学校でも居場所がなく…。

これだけ怖い話なのに、悪意で行動した人がいないのに驚く。
最後は少し寂しい気がするけれど、記憶を取り戻したパーフェクトガール菜深が、記憶喪失中の自分を忘れまいとするところがよかった。

”絶対に忘れない。私の知っているだれよりも強く生きた、あなたのことをいつまでも覚えていよう。”