解説

参加者が推理小説の登場人物となって話し合いながら事件解決を目指す体験型ゲーム「マーダーミステリー」のゲームシステムをベースにしたテレビドラマ「マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿」シリーズの劇場版。

「一夜のうちに3人の生贄の血を滴らせると死者が蘇生する」という不気味な伝承が残る鬼灯村。その伝承をもとにした奇祭「三つ首祭り」が行われていた夜、村の長である一乗寺家当主が遺体となって発見される。くしくもその日、村へと続く一本道で土砂崩れが発生したため、警察の到着までにはかなりの時間がかかる。事件発生当時屋敷にいた8人は、それぞれ秘密を抱えており、全員に殺害の動機があった。

俳優陣にはキャラクター設定と行動指示のみが与えられ、セリフはほぼアドリブでストーリーが展開。シリーズの主人公である探偵・斑目瑞男役の劇団ひとり、助手・村城和兎役の剛力彩芽らテレビ版のキャストに加え、木村了、犬飼貴丈、文音、北原里英、松村沙友理、堀田眞三、八嶋智人、高橋克典が出演。

 

 

 

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キャラクター設定と行動指示のみ与えられた俳優陣が、ほとんどの台詞をアドリブで殺人事件を解決する、というこの映画の紹介を見て、「観に行きたい」と10さんが言うので、行ってきました。

 

はっきり言いましょう。

これ、好き嫌い別れると思います。

こういう設定でコメディはやりやすいと思いますが、ミステリとなると難しいと思うのです。

反射的な反応より、作り込まれた人物像、複雑な人間性などがストーリーに肉付けしていくものだと思うので。

 

ほとんどの俳優さんが若いせいか、そこがちょっと物足りなかったのです。

例えば怪しい行動も、キャラクターを理解していないから怪しいのか、そういう人物なのかがわかりにくい。

設定から外れた台詞はどういう意図なのかめっちゃ考えましたが、伏線回収されなかったところを観ると、ただの勘違い。

 

行き詰まると大声を上げて誤魔化そうとする劇団ひとりさんの演技もうるさかった。

彼に合わせて大声を上げる八嶋智人さんも。

で、それぞれの推理を展開していくのだけど、いちいち納得して頷いている彼は、素直すぎて笑うしかない。(微笑ましすぎ)

高橋克典が熱演しても、他の俳優が乗っかってこないとストーリーが動いていかない。

結果、テンポがいかにも悪いということに。

 

後出しでどんどん証拠が提出されるんだけど、それが有機的につながって行かなくて、ぶつ切りで。

そんな中、犯人役の人が最後無理やりにオチに持って行かざるをえなくなってしまった感じ。

 

こういう仕掛けの映画があっていいと思うけど、まあ、初めての試みだから大目に見るけど、これは成功例ではない。

どちらかというと熟練の俳優さんたちが雪の山荘辺りに集まって、昔話をしているうちに過去の事件が掘り返されて…という流れの方が、アドリブの妙を愉しめると思いました。

 

犬飼くんの「一流の大学を出て医者になりました」という台詞は、多分設定書に書いてあったことをそのまま言っちゃったんだと思います。

劇中で劇団ひとりが何度も言っていたように、自分で「一流の大学を出て」ってなかなか言わないし、もし間違って言っちゃったのなら、そういいかねない鼻持ちならないやつを演じればいいのに、素直がダダ洩れでさあ、劇団ひとりが「こんなきれいな目の人は犯人ではない!」に激しく同意したわ。

 

 

 

さてこの映画、いわゆる「マーダ―ミステリー」というゲームのシステムに乗っとっているのですが、果して10さんがいきなり見て理解できるのだろうか?

というわけで、昨日の夜はYouTubeで「人狼」を勉強。

東大王のクールさとは一味違う言ちゃんがかわいい。

 

名言「歴史はメギトバ」爆誕の回。大好き。

 

昨日は見なかったけど、これも好き。

おバカすぎる展開に持って行った問ちゃんが天才すぎる。

 

明日は10さん飲み会でいないから読書が進むなあと思っていたら、『Qさま!!』があった。

今晩読まなくちゃ。