漢検七級の問題集が終わりました。

別冊の漢字練習帳はまだ少し残っていますが。

 

小学生レベルなので読み書きはできるとして、全然できなかったのが筆順と部首。

でもいいもんね。

3級以上になったら筆順も部首も出題されないから。

総画数はちゃんとできているので、漢和辞典は画数索引と音訓索引で引ける。

部首なんてわからなくても問題ないね。

 

と余裕をかましておりましたら、部首、2級まで出るんですわ。

筆順は4級以上になると出ないけど、部首は2級までだった。

ショック!

 

漢検を受ける予定はないのだから、今まで通り、覚えられたらラッキーくらいの勉強でいいのですが。

でも、ある程度できるようになったら、力試ししたくなるかもしれないじゃん。

そのときに一から部首の勉強するの…いやだよ。

でも、漢検受ける予定もないのに、部首を勉強するのも嫌。

 

だってさ、部首って脈絡ないんだよ。

丸暗記するしかない。

何千文字も。

 

一の部首は一

二の部首は二

三の部首は一 ←は?

形の部首は右側の斜め三本線(さんづくり)

さんづくりって部首があるなら、三の部首もそれでいいじゃん

 

ちなみに四の部首はくにがまえ

五の部首は二 ←は?

 

漢字には意味があるのだから、意味から考えて部首を覚えればいいじゃん。

と思ったこともありましたさ。

例えば料理の「料」

料理の料だもん、部首は米編だよねと思ったら大間違い。

右側のやつ「とます」です。

機関車でもないのに「トマス」かよ。

 

もう、ほんと、部首って謎。

部首と書いて「敵」と読みます。(ルビも漢字)

あんまり焦らず、攻略法考えなくちゃ。

 

 

 

 

本日の読書:木曜殺人クラブ 二度死んだ男 リチャード・オスマン

 

Amazonより
『老人探偵グループ〈木曜殺人クラブ〉メンバーのエリザベスが、死んだはずの因縁ある英国の諜報員から手紙を受け取った。彼は2千万ポンド相当のダイヤを盗んだ疑いを掛けられて米国のマフィアから狙われており、協力を求めてきたのだ。そしてクラブのメンバーたちは消えたダイヤとスパイ、凶悪な犯罪者たちにまつわる国際的な大事件に巻き込まれる。果たして彼らは解決することができるのか? 豊かなユーモアに、ときにほろ苦い哀愁を織り交ぜた、傑作謎解きミステリ。待望の第2弾登場。』

高級高齢者施設に暮らす4人の男女が、自身の持つ知識や行動力で、未解決の事件を勝手に推理する「木曜殺人クラブ」。
今回はリーダー格のエリザベスの元夫がそこに入居してきたことから事件が始まった。

それとは別に、マーティン・ロマックスという、ビジネスマンを騙る大悪党。
金になるなら、盗品だろうとなんだろうと取引の対象にする。
彼のもとから2千万ポンド相当のダイヤが盗まれる。
犯人は、エリザベスの元夫・ダグラスと思われる。
そのダイヤがないと、マーティンはアメリカのマフィアに殺されてしまうので、なんとかしてダイヤを取り戻さなくてはならない。

4人の中で一番内省的なイブラヒム。
新しいことをはじめるのが苦手で、今まで外出もあまりしなかったが、意を決して街に出た。
楽しい数時間を過ごし家に帰る途中、自転車に乗った若者たちに襲われスマホを奪われ大けがを負う。
仲間たちは当然犯人に目にモノを見せてやると息巻くのだが。

一度読み始めたら止まらないくらい面白いのだけど、ひとつだけ気になることが。
イブラヒムを襲った犯人のライアンに、木曜殺人クラブのメンバーは報復をするのだけど、自分たちが違法に買ったコカインと、イブラヒムの財布から持ち出したカードをライアンの家のトイレタンクに隠して警察に通報する。
それは、犯罪では?

ホリー・ジャクソンの『卒業生には向かない真実』を読んだ後だから余計気になるのかもしれないけれど、犯人が反省してないなと思ったら、被害者仲間が私的に復讐するのを是とするような共通認識がいまのイギリスにあるのかしら。
だとしたら、それはちょっと怖い。

地味だけど人を見る目に長けているジョイスも、頑固だけどウラオモテのないロンも好きだし、ロンの孫のケンドリックとイブラヒムのやり取りや、エリザベスの夫で認知症のスティーヴンと何でもやってくれる協力者のボグダンのやり取りなどとても好きなのだけど、善人が正義のために行う行為はすべて正しいとする考え方はちょっと…。

今回は事件も大きかったし、悪人だけではなく何の罪もない若い女性も殺されたりしたけれど、それでも読後感がいいのはキャラクターたちのおかげであるのはわかっているのよ。

特に好きなシーンは、ドラッグ・ディーラーを騙しておとりに使った挙句警察に逮捕させたときのこと。
”コニー・ジョンソンはできるだけロンに近づき、歯ぎしりしながら言う。「あたしがシャバに出たら、あんたの命はないよ」
 ロンは彼女を振り返る。「ああ、おれは七十五なんだ。で、あんたは三十年ぐらいは食らうだろ。うん、了解だ」”

犯罪とは無縁に、こういう人を食ったような年寄りになりたいと思う。