今特に思い通りに勧めようとしていることはないのだけど、なんだろう?
わくわく。
直感に従えば、そんな簡単な金儲けはないと思うのだけど。
とりあえず今日はこれから夜まで出かけるので、その間に何かが起きるというわけですね。
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本日の読書:メルカトルと美袋のための殺人 麻耶雄嵩
カバー裏より
『男の死顔になぜ化粧の跡が?計画的な殺人事件に自ら巻き込まれる才能とは!?奇妙奇天烈な不可能犯罪から雪の密室での「犯人当て」まで――空前絶後の推理能力で登場するや否や次々と真相を看破。「長編には向かない探偵」といいきる銘探偵・メルカトル鮎とワトソン役の美袋(みなぎ)三条が〈七つの奇蹟〉を起こす!』
目次
・遠くで瑠璃鳥(るりちょう)の啼(な)く声が聞こえる
・化粧した男の冒険
・小人閑居為不善(しょうじんかんきょしてふぜんをなす)
・水難
・ノスタルジア
・彷徨(さまよ)える美袋
・シベリア急行西へ
初めて読みましたが、多分シリーズの途中作です。
キャラクターがすでに出来上がっている。
でも、今一つ彼らを好きになれないのは、なんでだろう。
語り手は売れない作家の美袋三条。
行く先々で事件に巻き込まれるが、自らそれを解決する能力はなく、渋々学生時代からの腐れ縁であるところの探偵・メルカトル鮎を頼ることになる。
探偵であるメルカトル・鮎がいったいどんな手段で生計を立てているのかは知らないが、人脈だけはものすごいものがあるらしい。
自分の探偵としての才能には絶対的に自身があるが、人間性には問題多々あり。
なんだか京極夏彦の「百鬼夜行」シリーズの関口と榎木津を彷彿させるんだけど、彼らに対して感じた好意というか、他人はわからないかもしれないけど、わたしにはわかるよ的な勘違いというか、そんな感情はこの作品ではみじんも湧いてこなかった。
逆に軽く嫌悪感。
ミステリとしては、非常に基本に忠実でわかりやすいのに、なんでこんなに登場人物が拗らせちゃっているのだろう。
もったいない。

