ニット服の収納はたたむ派?掛ける派?

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ニットの服は畳んで収納します。
ハンガーに掛けていると、セーターの重みでセーターが伸びるような気がして。
 
でも、クローゼットを見てみたら、一番重たいニットのカーディガンをハンガーに掛けていました。
…特に伸びた気配なし。
別にたたまなくてもいいのかなあ。
 
 
 
 
本日の読書:線は、ぼくを描く 砥上裕將

 

カバー裏より

『墨と水。そして筆だけで森羅万象を描き出そうという試み、水墨画。深い喪失の中にあった大学生の青山霜介は、巨匠・篠田湖山と出会い、水墨画の道を歩み始める。湖山の孫娘・千瑛(ちあき)ら同門の先輩をはじめ、素晴らしい絵師との触れ合いを通し、やがて霜介は命の本質へと迫っていく。』

今までほとんど触れたことのない水墨画の世界。
多少難があるけれど、水墨画の魅力、そして一つの芸術に向かい合っていく覚悟を、上手に文章に乗せていた。

初めて見た絵を、画家の意図を汲み自分の中に受け入れる能力を主人公の霜介は持っている。
技術は練習すれば身につく部分が大きいだろう。
だが、霜介の持つその能力・センスは持って生まれたものであり、後天的に身につけることは難しい。

宗助の目に、若い頃の自分と同じ虚無を見た篠田湖山はただものではないが、篠田湖山に見出された霜介が持つ、作品の本質をつかむセンスを努力で磨いたのは霜介自身だ。
霜介の、内向きすぎる思考を、あっけらかんと外に引きずり出してくれる大学の友達・古前くんがいい味出している。

ただ、両親が死んでからほとんど食事もとらず、死んだように生きていた霜介の保護者であった叔父夫婦。
誰も住んでいない霜介の実家を処分することもせず、光熱水量を払い続けるというのはちょっと現実的ではない。
特に霜介が大学進学で家を離れてからも、そのままにしておくのは果たして正解なのか。(結果的には正解)
また、電車で1時間しか離れていない霜介の一人暮らしの家に、一度も様子を見に行かないというのもどうか。
だって、ご飯食べない子なんだよ。
てっきり霜介に興味がなくて、厄介払いをしたのだと思っていたら、心配していた…と。
うーむ…。