常備している冷凍食品

うどん。これ、絶対。

その他に、小口切りの万能ねぎ、素揚げのナス、ゆでたブロッコリー辺りは使い勝手がいいので常備しておきたい。

のだけれど、我が家の冷蔵庫番は10さんなので、たまに私が何か作ろうと思ってもないことが多くてイラっとする。

切らさないでって、何度も頼んでいるのにさ。

 

そればかりか、多分平日のお昼に食べているのだろうけれど、焼きおにぎりとか、味付きのパスタとか、見覚えのない、そして提供されたこともないような冷凍食品が冷凍庫で幅を利かせていると、ちょっと殺意が…。

 

まあ、私と10さんは冷凍食品に求めるものが違うのでしょう。

これのすり合わせが、退職後の夫婦の課題だな。

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本日の読書:三島由紀夫レター教室 三島由紀夫

 

カバー裏より
『職業も年齢も異なる5人の登場人物が繰り広げるさまざまな出来事をすべて手紙形式で表現した異色小説。恋したりフラレたり、金を借りたり断られたり、あざけり合ったり、憎み合ったりと、
もつれた糸がこんがらかって……。山本容子のオシヤレな挿画を添えて、手紙を書くのが苦手なあなたに贈る粋な文例集。』

三島由紀夫がこんな小説を書いているとは知りませんでした。
40代の男女2人、20代の男女3人を登場人物として、喜怒哀楽を交えたいろいろな人間関係が手紙だけで語られます。

まあ、実際こんなに筆まめな人たちって、今はいないだろうなあと思ったのですが、逆ですね。
今ならメール(またはLINE)でのやり取りで、文章の質は違えども、気を使わなければならないところは一緒でしょう。

最後の最後に作者から読者への手紙があります。
”手紙を書くときには、相手はまったくこちらに関心がない、という前提で書きはじめなければいけません。これがいちばん大切なところです。
 世の中を知る、ということは、他人は決して他人に深い関心を持ちえない、もし持ち得るとすれば自分の利害にからんだ時だけだ、というニガいニガい哲学を、腹の底からよく知ることです。”
つまり、ひとりよがりはいけないよ、ってことですね。

翻って、作中の人たちはどうかというと、見事に全員ひとりよがりです。
例えば「古風なラブ・レター」だったり、「有名人へのファン・レター」だったり「借金の申し込み」だったりと、いろいろなパターンの手紙がまず書かれます。
それに対する返事が、手紙の書き方指南になっている部分もあり、タイトルの『レター教室』に間違いはありません。

”自分のことをちっとも書かず、あなたの魅力だけをサラリと書き並べた大川点助の恋文には、わたしたちは大いに学ばねばなりません。そして片ときも忘れぬようにしましょう。あらゆる男は己惚れ(うぬぼれ)屋である、ということを。”

手紙を書くとき、人はなぜか自意識過剰になるようで、それを押さえることは大切なことのようです。
が、自意識過剰で手紙と言えば、森見登美彦の『恋文の技術』。
こちらは語り手一人が何人かの人を相手に手紙を綴るのですが、やっぱり自意識だだ洩れ。
他人の日記や手紙を読む面白さはそこにあるのか。
勉強になったし、面白かった。