お昼の飛行機で札幌に帰ってきました。
福岡空港はいろんな会社の航空機があって楽しい。
10時前、空港で朝昼兼用食として、博多ラーメンを食べる。
「髙木くんが大好きな糸島」のラーメン屋さんもあって、そっちを食べたかったんだけど、回転が10時だったので諦めました。
豚骨こってりの博多ラーメンは苦手だと思ったのですが、思ったよりあっさりで、朝ラーとしては「あり」です。
まだまだ食べたかったものはありますが、それはまた、ご縁があったら次回のお楽しみに。
そして、今晩のマピ家の晩ご飯はメザシでした。
楽しい3日間が無事終わり、私の2024年はこれで終了です。(暫定)
本日の読書:四つの嘘 大石静
美人で真面目でリーダーシップのある満希子。
心のうちはかなり独善的で、自分の意に染まない行動をとる人は罰せられて当たり前と思っている。
自分に自信がないため、満希子の機嫌を損ねないように気を遣う美波。
協調性がなく、生きることに意味を見いだせない刹那的な詩文。
有名私大の医学部に入るために、学校生活を犠牲にして勉強に励むネリ。
彼女たち4人の高校生活と、41歳になった姿を描く。
一番華やかだった満希子が、実家の仏壇店を継いでくれる男と見合い結婚し、どこにでもいる普通の中年女となった。
友だちの彼を寝取ることも辞さなかった詩文は、実家の本屋を手伝いながら女手一つで娘を育てている。
ネリは目標通り脳外科の医師となったが、殺伐とした日を送っている。
そしてニューヨークで事故死した美波。
4人のうちの誰にも共感はできない。
どちらかというと苦手。
独善的な人も、自分勝手な人も。
そして最初美波に告白しながら、詩文を選ぶ河野。
大学生が女子高生にする告白なんて、それほどの意味はない。
けれど純情な美波は河野にしがみつく。
だから余計河野は詩文の方に傾く。
なぜ、共感できないのかというと、彼女たちは誰も現実を生きていないからだと思う。
現実の生活に幻滅し、こうであるべきまたはこうありたい生活に無理やり現実を当てはめようともがく。
41歳になった彼女たちには、独身のネリ以外、同じ年齢の娘がいる。
娘たちも母親と同じ私立の女子高に通っているのだけど、経営の苦しい仏壇店の満希子や、もっと苦しい、日々の生活費にも事欠くような詩文が、そこまで無理して娘を母校に通わせているのだとしたら、その母の思いもまた娘としたら重いのかもしれない。
思いがけない事故で、初恋の相手である河野とともに美波が亡くなったことで、澱んでいた彼女たちの人生が動き出す。
本当の物語はここからだと思うのです。
カバー裏より
『淫乱に生きるしかない詩文。平凡に生きるしかない満希子。仕事に生きるしかないネリ。平凡に生きるはずだった美波。かつて私立女子高で同級生だった四人はそれぞれ別の人生を歩んでいたが、美波が四十一歳で事故死したことから、運命が絡みあう。残された三人の胸に愚かしくも残酷な「あの頃」が蘇り、それぞれの「噓」が暴き立てられていく――。』美人で真面目でリーダーシップのある満希子。
心のうちはかなり独善的で、自分の意に染まない行動をとる人は罰せられて当たり前と思っている。
自分に自信がないため、満希子の機嫌を損ねないように気を遣う美波。
協調性がなく、生きることに意味を見いだせない刹那的な詩文。
有名私大の医学部に入るために、学校生活を犠牲にして勉強に励むネリ。
彼女たち4人の高校生活と、41歳になった姿を描く。
一番華やかだった満希子が、実家の仏壇店を継いでくれる男と見合い結婚し、どこにでもいる普通の中年女となった。
友だちの彼を寝取ることも辞さなかった詩文は、実家の本屋を手伝いながら女手一つで娘を育てている。
ネリは目標通り脳外科の医師となったが、殺伐とした日を送っている。
そしてニューヨークで事故死した美波。
4人のうちの誰にも共感はできない。
どちらかというと苦手。
独善的な人も、自分勝手な人も。
そして最初美波に告白しながら、詩文を選ぶ河野。
大学生が女子高生にする告白なんて、それほどの意味はない。
けれど純情な美波は河野にしがみつく。
だから余計河野は詩文の方に傾く。
なぜ、共感できないのかというと、彼女たちは誰も現実を生きていないからだと思う。
現実の生活に幻滅し、こうであるべきまたはこうありたい生活に無理やり現実を当てはめようともがく。
41歳になった彼女たちには、独身のネリ以外、同じ年齢の娘がいる。
娘たちも母親と同じ私立の女子高に通っているのだけど、経営の苦しい仏壇店の満希子や、もっと苦しい、日々の生活費にも事欠くような詩文が、そこまで無理して娘を母校に通わせているのだとしたら、その母の思いもまた娘としたら重いのかもしれない。
思いがけない事故で、初恋の相手である河野とともに美波が亡くなったことで、澱んでいた彼女たちの人生が動き出す。
本当の物語はここからだと思うのです。

