仕事帰りに10さんと待ち合わせして、新しいテレビを買ってきました。

10さん一人で買ってきてくれてもいいのだが。

何しろ9割がた10さんがチャンネル権を握っているので。

 

家族LINEで次男にお薦めのテレビを聞いたのに、私とふたりのLINEに返事が返ってくる。

それを10さんのLINEに転送して…ってめんどくさい!

結局次男とのやり取りから私がスペックやら口コミやらを調べて、予算を立てることになる。

たかがテレビに結構時間を取られてしまい、機嫌が悪くなる。

 

大きなテレビはいらないような気がするけれど、次男も職場の人も最低でも50型は必要というので、50型を買ったのだけど、やっぱり大きくない?

我が家は豪邸ではないけれど、それほど狭いわけでもないが、50型はデカい気がする。

だって電器屋さんで見ても大きいんだから、家で見たらのけ反るんじゃない?

今、リビングにあるのは40型で、私としては充分と思っている。

 

「これから年とって目も悪くなるんだから、大きいの買っときなよ」と次男は言うけど、安心してください、小学生の頃から目は悪いのです。

とはいえテレビっ子の10さんは、自分では何も調べてはいないくせにスペックのいいものに惹かれているらしい。

しょうがない、50型にするか。

え?4Kはマストなの?高いじゃねーか。

 

テレビが4Kになったので、ブルーレイレコーダーも4K対応機種になり、ここで予算オーバー。

なのに、この位の価格差なら、1テラより2テラのほうがいいと10さん。

 

さらにHDMIケーブルも4K対応のものを買わねばならぬ、とな。

めっちゃ予算オーバーだわ。

もう10さん連れて家電買いにに行くのやめよう。

10さんのカードにポイントがたまり、私のカードからはお金が出て行きました。しくしく。

 

 

 

本日の読書:うわさ 小池真理子

 

カバー裏より
『”あの人は人殺し”、そんな”うわさ”が立ったから、私はヘルパーを辞めざるをえなかった。あのとき、おばあちゃんは、もう死んでいたのよ。仕方がないから、いまは静かにしてスーパーでパートやってる。わたしの楽しみはただひとつ。勝手知った元の雇い主の家に忍び込んで……。誰の中にもありそうな心の歪(ゆが)み。日常生活にある静かな恐怖。ホラーミステリー傑作集。』

目次
・独楽(こま)の回転
・災厄の犬
・ひぐらし荘の女主人
・うわさ

「誰の心の中にもありそうな心の歪み」とカバー裏には書かれているけれど、そこまで歪むのは稀なのでは?

『独楽の回転』は、破滅に向かう夫婦の話。
精力的に動き回り、一時もじっとできない夫と、静かに自分のまわりの好きなものに囲まれて過ごしたい妻。
これほど相容れない夫婦なら、なぜ離婚なり別居なりしなかったのか。
千載一遇のチャンスとはいえ、あまりにも衝動的で唐突過ぎる行動には戸惑ってしまった。

『災厄の犬』は、あくまでも貢から見た真実。
これが事実なのか、貢の妄想なのかは読者には最後まで分からない。
真実であっても妄想であっても、最後には貢の心が壊れてしまったように読めたけど…。

『ひぐらし荘の女主人』も『うわさ』も、ひとりの女性と関わってしまったために、越えてはいけない一線を越えてしまう男性の話。
これもまた、どこかで踏みとどまることはできなかったのか、と思う。

心の歪みというよりも、ストレスを抱え込みすぎて突き抜けてしまったような人たち。
ということは、誰の心の中というよりは、我慢強い人の心の中にある歪みなのかもしれない。
ストレスはこまめに解消したほうがいいのね、きっと。

ホラーミステリーとしては、『災厄の犬』が怖かった。