いつも持ち歩いてる必需品

いつも持ち歩いているモバイルバッテリーの劣化が甚だしい。

あっという間に空っぽになってしまう。

 

というわけで、近々新しいものを購入しようと思うのだけど、古いやつの処分を考えなければならない。

札幌市は回収をしていないので、回収してくれる電器屋さんを探して、そこで処分&購入しようと思っている。

 

必需品だから急がないとね。

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本日の読書:牙 アフリカゾウの「密漁組織」を追って 三浦英之

 

Amazonより
『密猟組織のドン、過激派テロリスト、中国大使館員、日本の象牙業者。虐殺の「真犯人」は誰だ!?第25回「小学館ノンフィクション大賞」受賞作。』

本のページを開くと思ったより大きな文字と広い行間。
あれ?ポプラ社の本かな?
違いました。

老眼に優しい体裁ですが、中身はぐっと読みごたえありです。
というか、心が痛くて腹が立ちます。

象牙、なんですよね、狙いは。
私も知らなかったのですが、象の牙は鹿の角のように抜け落ちたりはしないのです。
象の牙は臼歯が変形したものなので、歯茎や頭蓋骨とつながっているため、それを奪われることは死に直結するのだ。
だから、密猟者は象を殺した後、顔ごとすばやく持ち去っていく。
頭ごと、ではない、顔部分のみを。
そても、象の皮膚は硬いので、死後硬直が始まったあとはチェーンソーの刃も欠けてしまうので、生きているうちに顔を削り取る。
なんとおぞましいことをするのか。

著者が取材を始めたとき、密猟者を取りまとめていたのは中国で、タンザニアやケニアの政府がそれを補佐していた。
取材を進める著者の前に、政府の高官が圧力をかけに来たこともあった。

が、今、国際世論がワシントン条約の修正決議でアフリカゾウの象牙取引を決定しようという流れになった時、中国も東アフリカも積極的にその決議を支持しているときに、反対意見を提出したのがこともあろうに日本であったことに、情けなさが禁じ得ない。

日本の主張としては、今までもルールに従った取引は認められていた。
罰せられるのはルールを守らないほうであって、一律に禁止すべきではない。
日本には伝統的に象牙を加工する文化があり、それを支える職人たちの暮らしも守らなければならない。

一見いいことを言っているようだけど、ほんの小さな抜け道はあっという間に大きな裏道になってしまうことは、みんなわかっていた。
今までも日本では、国の機関である自然環境研究センターに登録すれば国内取引はできることになっていた。
ワシントン条約で国際取引が禁止する前に所持していたものに限るが、日本に野生の像がいないことを考えると、水際として機能しているように見える。
しかし、「最近入手した」と相談しても「昭和の時代に入手したと申し出れば問題ない」と回答し、合法的に輸入されたものなのかを判断せずに流通に乗せているという。
日本で、国の機関が、そんな仕事をしているなんて、情けないにもほどがある。

そして、職人の暮らしを守るなんて言っているけれど、日本ほど専門職や技術者に対してリスペクトのない国はないんじゃないだろうかとわたしは思っているので、これまた片腹痛い言い訳だと思った。

そんな中、正義感があって行動力もある若者たちが、環境保全のレンジャーとして密猟者たちに殺されているという現状。
人の命より象牙が大事か?
人として恥ずかしいし、悔しい。