解説
田村由美の人気漫画を菅田将暉主演で実写化した連続テレビドラマ「ミステリと言う勿れ」の劇場版。原作で人気のエピソード「広島編」をもとに、広島の名家・狩集家をめぐる遺産相続事件の顛末を描く。
天然パーマでおしゃべりな大学生・久能整は、広島で開催される美術展を訪れるため同地にやってくるが、そこで犬童我路の知人だという女子高生・狩集汐路と出会い、あるバイトを持ちかけられる。それは、狩集家の莫大な遺産相続に関するものだった。当主の孫にあたる汐路ら4人の相続候補者は、遺言書に記されたお題に従って謎を解いていく。やがて彼らは、時に死者さえ出るという狩集家の遺産相続に隠された衝撃の真実にたどり着く。
汐路を原菜乃華、彼女と遺産相続を争う狩集理紀之助を町田啓太、波々壁新音を萩原利久、赤峰ゆらを柴咲コウ、狩集家の顧問弁護士の孫・車坂朝晴を松下洸平が演じる。「信長協奏曲」の松山博昭が監督を務め、「本能寺ホテル」の相沢友子が脚本を担当。
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10さんと娘のスケジュールを調整した結果、初日の鑑賞となりました。
平日だし、午前中だし、初日と言えどまあまあ空いているだろうと思って行ったのですが、3人並びの席を取るのが難しいくらいに運んでいました。
若い人たちは多少いるかも、とは思っていたのね。
大学生なら見に来られるな、と。
でも思いのほか中高年の、しかもやや高年よりの男性が一人で見に来ているというのが多かったような気がします。
映画自体はとても原作に忠実で、大きな改編はなかったような気がします。
その分、星座の話、カウンセラーの話が弱いんですよね。
もう一度原作を読みなおさないとはっきりは言えませんが、初期のエピソードなので、まだそこら辺の共通点について原作でも言及してないんですよ。
そのくせ、ガロくんの不穏な表情といい、警察チームが相変わらずガロくんの行方を捜しているシーンもあったりしたので、ドラマか映画でこの先もやるぜ!という表明なのかしらと思ったり。
原作はちょっとおどろおどろしくて苦手なエピソードでしたが、映画の画面がそれほど暗くないので怖くありませんでした。
ただ、狩集家の先祖がしたことは、子どもには理解が難しいかもしれないかもしれません。
だって、現在では考えられない行動ですからね。
刺激が強くなり過ぎないよう配慮した表現では、伝わりにくいかな、と。
あと、整くんのアップって、大抵背後が暖色系の光が当たっていて、とても柔らかな気持ちになれます。
言っていることがバキバキに論理的で、たとえひとを追いつめるような結果になっても、冷たい感じはしない。
ホワンとした整くんのイメージづくりに一役買っているのが、暖色の力だと思いました。

