私の苦手なこと

とにかく数字に関することが苦手。

計算も苦手だし、暗記も苦手。

歴史好きのくせに年号を覚えられないし、職場に提出する書類で自分の電話番号を間違えたこともある。

 

子どもが小学生の頃は、長男よりひとつ上の学年の計算ドリルをやっていましたが(算数の質問されたときに答えられるように)、「なんでそんなにゆっくり計算しているの?」と5年生の長男に無邪気に言われたので、もう計算はやめました。

ちゃんとまじめに必死に計算してたのにさ。しくしく。

 

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本日の読書:時代小説ザ・ベスト2019 日本文藝家協会 編

 

カバー裏より
『2018年発行の文芸誌に発表された200余の歴史・時代小説の短編から、これぞ傑作の太鼓判を押す11編を収録。大食い競いの顚末から徳川初期の時代性を映し出す吉川永青「一生の食」に始まり、幕末の世を舞台に武家の妻女の切ない恋を描く諸田玲子「太鼓橋雪景色」まで、一気に読ませる。名手たちが濃(こま)やかにつづる、情けや志が胸を打つ、年度版アンソロジー。コレクションとしても最適なオリジナル文庫。』

目次
・一生の食 吉川永青
・春天 朝井まかて
・津軽の信長 安部龍太郎
・安寿と厨子王ファーストツアー 米澤穂信
・扇の要 佐藤巖太郎
・夫婦千両 中島要
・黄泉路の村 矢野隆
・沃沮(よくそ)の谷 荒山徹
・大忠の男 伊東潤
・海神の子 川越宗一
・太鼓橋雪景色 諸田玲子

私の中では、ある程度史実に基づいたフィクションが歴史小説、過去のある時代を舞台に名もない人々の生活を描いたものが時代小説、と分類していたのですが、この本では区別なく収録されていました。
それは”あくまで、「時代」とは、時代小説や歴史時代小説の「時代」ではなく、「現代」の舞台背景と区別するための意味”だからだそうです。

それにしてもいろんな時代小説があるものです。
魏と高句麗の戦いを背景にクトゥルフ神話を描いた『沃沮の谷』や、明や平戸島の松浦氏と海上貿易の主導権を争う倭寇を描いた『海神の子』、有岡城から解放された黒田官兵衛の昏い安楽椅子探偵ものなど、時代小説の概念が吹っ飛ぶようなラインナップ。

その中でも断トツに異端なのは、『山椒大夫』をモチーフにした米澤穂信作品。
弟である厨子王の命を救うために入水した安寿は、結局命が助かり、彼女の歌う「鳥追い歌」は民衆の心をとらえ、彼女の歌姫としての才能は、山椒大夫に富をもたらした。
っていうストーリーはさておき、その文体よ。
筒井康隆?って思っちゃったわ。

『津軽の信長』である津軽為信のことはこの作品で知ったけど、高橋克彦の『天を衝く』で知った秀吉に喧嘩を売った男こと九戸政実がちらっと出てきて嬉しかったな。

一番時代小説らしいのは『夫婦千両』。
庶民のささやかな話なんだけど、どう展開するのかどきどきしながら読みました。

このシリーズは毎年出版されているそうなので、他の年のも読んでみたいけれど、何しろ読みたい本が目白押しだからなあ。
ご縁があったら読みましょう。