あらすじ
息子を愛するシングルマザーや生徒思いの教師、元気な子供たちなどが暮らす、大きな湖のある郊外の町。どこにでもあるような子供同士のけんかが、互いの主張の食い違いから周囲を巻き込み、メディアで取り上げられる。そしてある嵐の朝、子供たちが突然姿を消してしまう。
解説: 『万引き家族』などの是枝裕和が監督を務め、脚本を『花束みたいな恋をした』などの坂元裕二、音楽を坂本龍一が担当したサスペンス。けんかをした子供たちの食い違う主張をきっかけに、社会やメディアを巻き込む騒動が起こる。『万引き家族』などの安藤サクラや『友罪』などの永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、田中裕子などが出演する。
昨日の私に「歩け」と言われたのに、朝、天気が悪かったので、ウォーキングを断念しました。
で、映画を観に行こうということになって、ネットでチケットを購入し、駅に向かうと、JRが止まっているじゃあありませんか。
マジか…。
もう入場は始まっていましたが、なんとか上映前に滑り込むことができました。
やれやれ。
さて、映画の方ですが、見ているときからずっと頭の中でいろいろな思いがグルグルしていました。
ついうっかりネタバレする恐れもあるので、これから鑑賞する予定の方は、お手数ですが鑑賞後にお会いしましょう。
あの…一番の怪物は、依里(より)のお父さんだと思いました。
多分頭のいい人だったんだと思います。
そしてそれが本人のよって立つところのすべてだったんだと思います。
直接描写はされていませんが、多分いい大学を出ていても、会社で評価されることはなく、お酒に逃げた結果妻に逃げられ、残された我が子は平均以下の存在ということに耐えられなかったのだと思うのです。
だからといって彼のしたことを私は許せないし、社会も許さないと思うのですね。
そんな考え方がまた新たな怪物を作るのかもしれないのですが。
そして、学校の先生たちがみんな気持ち悪かったです。
学校に「問題があります」と訴える親は全員モンスターですか?
最初から説明して納得してもらうことを放棄した対応。
目の前からいなくなってくれれば、とりあえずセーフ。
こんな大人たちが、一番心が柔らかい時のこどもたちを教え導くというのですか?
大人として、組織を守る行動というのはわかりますが、それでも気持ち悪かった。
では、そんな先生たちを目の当たりにしていた子供たちは、どう思って毎日を過ごしていたのだろう。
大事にならなければ何をやってもいいと思った?
永山瑛太演じる教師は、不器用ではあったけど、悪い教師ではなかった。
多少気持ち悪いけど、一応誠実に教師という業務をこなしていた若い教師の未来を、踏みにじる同僚や上司たち。
平気でそんなことができるのなら、どうやって子どもたちの中のいじめを止めることができるのか。
特に校長先生は、学校に戻ってきて、いったい何をしたかったのか。
主人公・湊の母親である麦野早織は、女手一つで息子を育てている。
早くに亡くなった夫のことを今でも愛していて、夫のようにごく普通の家庭を息子が持つまでは、と毎日頑張っている。
そんな早織にも秘密はある。
けれど、わたしはどうしても早織目線で考えてしまうのだ。
子どもを全力で守ろうと思う。
そのためには言葉でも行動でも、子どもにそれを伝え続ける。
それのどこが悪いの?
もし自分の子どもがけがをして帰ってきたり、靴を片方だけしか履いて来なかったり、水筒に泥が入っていたり、話をしている最中に走っている車から降りようとしたら、私だって学校に事実確認を要請する。
学校の対応に納得がいかなかったら、何度だって通う。
だって、いじめられてるとしか思えないじゃない。
では、我が子が湊みたいな思いを抱いたとして、それを打ち明けられたら、平静に受け止められるだろうか。
すごく時間がかかっても、受け入れようとは思っている。
これは結構真剣に、子どもにもそう言ったことはある。
でも、うち明けられずに悩んでいる子どもに気づけるかと言えば、それは無理だ。
見ている途中からずっと、古い映画『小さな恋のメロディ』を思い出していた。
なんでかわからないけれど、マーク・レスターとトレイシー・ハイドがトロッコに乗っていくシーンが思い出されてしょうがなかった。
そうしたら映画の最後のシーンがさ…。
ああ、そっちに行ってしまったのか…と。
そしたらやっぱり母親の気持ちに戻ってしまって、辛かったなあ。
もしかして保利先生がジャック・ワイルドになるべき人だったのかもしれないな。