歩け!
仕事が忙しくて、勤務時間中遠回りしてトイレに行ったりが全然できない。
天気が悪くて、歩いて帰れない。
今週全然歩数が増えません。
いつもなら木曜日くらいに3万歩をクリアできているのに、まだ25000歩。
明日は歩こう。
図書館へも行かなくちゃ。
本日の読書:ある男 平野啓一郎
Amazonより
『愛したはずの夫は、まったくの別人であった――。「マチネの終わりに」の平野啓一郎による、傑作長編。弁護士の城戸は、かつての依頼者である里枝から、「ある男」についての奇妙な相談を受ける。宮崎に住んでいる里枝には、2歳の次男を脳腫瘍で失って、夫と別れた過去があった。長男を引き取って14年ぶりに故郷に戻ったあと、「大祐」と再婚して、新しく生まれた女の子と4人で幸せな家庭を築いていた。ところがある日突然、「大祐」は、事故で命を落とす。悲しみにうちひしがれた一家に、「大祐」が全くの別人だという衝撃の事実がもたらされる……。愛にとって過去とは何か? 幼少期に深い傷を負っても、人は愛にたどりつけるのか?「ある男」を探るうちに、過去を変えて生きる男たちの姿が浮かびあがる。』
作者が若くして芥川賞を受賞した時、「難解」と評されていたと思う。
だから気合いを入れて読み始めたのだけれど、とても読みやすかった。
ストーリーの中に現実の事件を織り交ぜ、歴史が人物造形に影を落とすような書き方は、吉田修一みたいに感じられた。
事故で亡くなった夫は、戸籍どおりの人ではなかった。
では、いったい誰なのだ?
そりゃあ妻としては、そのままにしてはおけない大問題である。
だけど、弁護士がそこまで肩入れする理由が、くどすぎて却って嘘くさくなったかも。
自分の選んだ人生でさえ、選ばなかった方の人生について後悔のような無念のような思いを感じることがあるのに、ままならないことばかりの人生なら、他人の人生と入れ替えてでも一からやり直したい、と思うこともあるだろう。
でも、思うことと実行することは別だ。
犯罪加害者の息子として、世間から非難を受けるだけの人生。
もしかすると私が思っている以上に、戸籍交換は行われているのかもしれない。
「ある男」は、交換後の人生を誠実に生きたので、幸せを得ることができたのではないか。
交換だけで幸せにはなれないと思う。
交換後も世間を恨み、不幸を言い訳にいい加減にしか生きなかったら、幸せとは無縁のままだろう。
弁護士も、自分の出自にとらわれ過ぎのような気がするけれど。
それともそういう場合、とらわれる方が普通なのだろうか。
読みやすい文章だけれど、書いてあることは重い。
どの登場人物もあまり好きではない部分があるけれど、特に弁護士の妻は嫌だ。
自分の行動が目の前の人にどう思わせるかの想像ができない人なのだろう、きっと。
あっけらかんとした無関心というか想像力の欠如が人を傷つけることもある、ということを絶対に理解できない人。
この夫婦はこれでいいのだろうか?
