あなたの成分は・・・
むむ。まったく当たってない!とも、その通り!とも言いにくい。
はっきり言って、ビミョーよ。
美味しいものは、そりゃあ食べたいさ。
でも、我慢は知ってるつもり。
お金がなかったり、体調が悪いときは、無理しない。
リーダーシップはまったくなし。
つねに人様の後ろを歩くタイプ。
どちらかというと、しんがりで、取りこぼしがないかチェックするタイプなんだな。
明日はコンサドーレの試合が夜からなので、ひとり外食をすることになりました。
何食べようかなあ。わくわく。
本日の読書:ホテルジューシー 坂木司
Amazonより
『大家族の長女に生まれた柿生浩美=ヒロちゃんは、直情で有能な働きモノ。だがこの夏のバイト先、ホテルジューシーはいつもと相当勝手が違う。昼夜二重人格の“オーナー代理”はじめあやしげな同僚達や、ワケありのお客さんたちに翻弄される日々。怒りつつもけなげに奮闘するヒロちゃんにさらなる災難が…。注目の覆面作家がおくる、ひと夏の青春&ミステリ。』
目次
・ホテルジューシー
・越境者
・等価交換
・嵐の中の旅人たち
・トモダチ・プライス
・≠(同じじゃない)
・微風
主人公は女子大生のヒロ。
卒業旅行の資金のために、夏休みにバイトをすることにした。
最初は石垣島のホテルで楽しく働いていたのだが、途中から沖縄本島のホテルで働くことになった。
その、「ホテル・ジューシー」での日々を、うっすらミステリの味付けで。
昼は薄らぼんやりしているけど、夜は頼れる男の「オーナー代理」。
客の朝ごはんと従業員の昼ご飯を作ってくれる、料理情上手な比嘉さんや、清掃を担当しているセンばあとクメばあとのやりとりも、くすりと笑えるほど楽しい。
主人公は大家族の長女で、弟妹の面倒を見、親の手伝いをし、真面目で働き者。
背も高く、可愛げのあるタイプではないのがコンプレックス。
いい加減なこと、いい加減な人がきらい。
真面目で働き者というのを除くと、まるで自分を見ているみたいで、ちょっと辛い。
短編集というのは最初か最後に泣かせる話を持って来ることが多い。
が、途中に挟まっていると不意を打たれてしまうじゃないか。
ヒロとは真逆のギャルたちユリ&アヤに泣かされるとは。(越境者)
「嵐の中の旅人たち」も、切ない。
ちょっと他の人がしないような体験をしてみたくて、そして「すご~い」と言われたり「いいね」をもらったりしたかっただけなのに。
でも、人と比べないと自分を評価できないのは、とてもしんどいこと。
もっともっとと思っているうちに、足を掬われてしまった。
いつか、罪を償える状況にまで戻ってきてほしいと思うだけだ。

