今日の予定は

先ほど長男が姫路へ戻っていきました。

なので、夜からの女子会までは読書の時間。

 

明日までに返す本は読み終わったけれど、遅れて届いた本もいっぺんに返したい。

マンガの再読してる場合じゃない。

図書館の本を読まなくちゃ。

 

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本日の読書:寒波 P分署捜査班 マウリツィオ・デ・ジョバンニ

 

 

カバー裏より
『冷えこみの厳しい十一月の朝。P文書に二重殺人発生の通報がはいる。被害者は同居する兄妹――化学者の兄と、モデルの妹。ふたりを殺したのは何者か。いっぽう署を訪れた中学校教師は、受け持ちの女子生徒が家族に虐待されている疑いがあると打ち明けて……。ナポリの街で発生する事件を解決するため、型破りな刑事たちは悩み、怒り、走る!21世紀の〈87分署〉シリーズ最新刊。』

今回も事件はふたつ。
同居する兄妹が殺された事件と、父親による中学生の娘への性的虐待。
大きいほうの事件(殺人事件)はロヤコーノとディ・ナルドが担当することに不満を募らすロマーノとアラゴーナ。

しぶしぶ虐待の事実を探りに中学校へ向かう。
ああ、また子どもが被害者なのか…と思ったけれど、それに負けないくらい後味の悪い事件だった。
しかも事件として公にしなかったので、「活躍したい」欲は満たされなかったと思うけど、アラゴーナについては、ますます隠れていた才能が顔を出してきて、面白い。

作品としてはちょっとワンパターンになってきたな。
ふたつの事件が並行して起こり、二班に分かれて捜査。
犯人または犯人と思しき人物のモノローグが差し挟まれる。
そしてP分署の署長を含めた7人の捜査班のプライベートな問題についての記述。

群像劇だから、それぞれのエピソードは必要だと思うけど、毎回毎回均等に描写しなくてもいいと思う。
結構な分量になるのよ、事件外の話が。
5日で犯人を逮捕って結構な早業だと思うけど、モノローグやら個人的エピソードが入ってくるせいで、どうも冗漫に感じてしまう。

で、結局ロヤコーノの恋は進展しないし、ディ・ナルドと父親の関係も一向に変わらない。
一番問題なのはロマーノで、なぜ妻が家を出ていったのかを理解していない。
理解できないから反省もしない。
世間の無理解で自分が辛かったんだから、暴力ぐらい受け入れろって言ってるようなものなのに、それに気づいていない。
もしほかの人がそんな事を言おうものなら、激怒するくらいの正義漢なのに。

それぞれの問題を、少しずつ解決するように話を進めてほしいと思いつつ、副署長の体調(治療拒否している進行性の癌)については、どうしたらいいのか私にもわからない。
病気だと職場に知れたら退職させられるって、イタリアってそうなの?

あと、前作を読んだときにも思ったのだけど、イタリア寒すぎ。
ナポリで凍死者のイメージないわ。
昼過ぎにようやく零℃を超えるって、寒すぎやろ、11月に。
ネットで調べたけど、さすがに平均気温はそんなに低くはないらしい。
多分記録的な寒波がやってきた年、ってことなのだろうけど。