選挙。
投票してきました。
もう一か所、家電量販店へ。
10さんは廊下用のLED電球を買いに。
私は神に優しいドライヤーを買いに。
実は昨日図書館で本を借りてきたのですが、想像以上に厚い本ばかりだったので、今週来週はとにかく本を読まねばなりません。
幸い週末はずっと天気が悪いので、「寒い寒い」と夫婦で家に籠っています。
予定外の外食。
7~8年ぶりのつけ麺。
やっぱり普通のラーメンの方が好きだなあ。
本日の読書:P分署捜査班 集結 マウリツィオ・デ・ジョバンニ
カバー裏より
『重大な不祥事を起こして市警の面目をつぶしたピッツォファルコ―ネ署へ欠員を埋めるため送り込まれたのは、独自の捜査方針を貫くロヤコーノ警部を筆頭に、有能だが各分署が持て余した刑事ばかり。彼らは新天地P分署で急増捜査班を結成し、女性資産家殺しや少女監禁など、続発する難事件に挑んでいく。21世紀の〈87分署〉とも言うべき、イタリア発の大人気警察小説シリーズ始動!』
いつもいく図書館の司書さんに「このシリーズは読んだことある?」と聞かれ、「ないです」と答えたら「絶対好きだと思う。新作が出たのでお貸ししますから、その前に未読の分を読んでおいて」と言われたので、読みました。
正直、イタリア文学って理屈っぽくて小難しいイメージがあるので、「私には難しいのではないでしょうか」と言ったのですが、「大丈夫。ミステリだから」と言われ、恐る恐る読み始めましたが、大丈夫、ミステリでした。
それから、イタリアと言えば明るい太陽、青い空のイメージがありますが、今作のナポリはとにかく陰鬱。
一瞬北欧のミステリかと思ってしまうほど。
いやあ、思い込みって良くないですねえ。
有能だけど癖が強くて鼻つまみ者の刑事が4人、有能な後方支援が2人、そして理想の上司の所長。
この7人がメインの登場人物。
一応ロヤコーノ警部が中心となってはいるけれど、あくまで群像劇です。
今作はメインの女性資産家殺人をロヤコーノと刑事ドラマの刑事かぶれのアラゴーナが担当、少女監禁事件を銃おたくのディ・ナルドと筋肉バカのロマーノが担当し、貧しくて孤独な老人を自殺に見せかけて殺す連続殺人を副所長のピザネッリがひとりで極秘に調べている。
ひと癖もふた癖もある彼らは家庭にも問題を抱えていて、おいおいこれらの問題も深掘りされていくことと思います。
さらにイタリアの都市が抱える老い、孤独、自殺、格差、貧困などの社会的問題もしっかり書かれていて、これは続きが楽しみなシリーズを教えてもらったと、司書さんに感謝です。

