忙しさもようやく峠を越えてきました。

廊下で同僚と立ち話をする余裕もできました。

 

話し終わって歩き出した時、後ろの方から「うわっ!」と同僚の声。

思わず振り返っても、曲がり角を曲がった同僚の姿は見えません。

すると突然、大音量響き渡るパッヘルベルの『カノン』。

一体何が!?

 

あとで彼女に聞いてみたら、よそ見をしながら急ぎ足で向かってくる男の人とぶつかりそうになったのだそうです。

「うわっ!」と声を上げたところ、男の人もぶつかる前に気づいて、止まった途端男の人のスマホの着メロ『カノン』が鳴り響いた、と。

まるで少女マンガみたい。

 

恋が始まりましたか?ニヤリ

「そんなことありませんっ!」グー

 

…惜しい。

 

 

 

 

 

本日の読書:ユニクロ潜入一年 横田増生

 

 


Amazonより
『ワンマン経営に疲弊する現場!サービス残業、人手不足、パワハラ、無理なシフト、出勤調整で人件費抑制―「うちの会社で働いてもらって、どういう企業なのかをぜひ体験してもらいたい」。柳井正社長の言葉に応じ、ユニクロの店舗で一年以上にわたり働いたジャーナリストが克明に描いた潜入ルポルタージュの傑作!』

一時期(多分この本が出版された頃)、ブラック企業という言葉が流行語のように巷にあふれていた。
そんな頃『ブラック』であると糾弾されたユニクロに潜入取材をし書かれたノンフィクション。

著者は社長のワンマン経営がブラックの原因であるとみているようだが、それだけなのだろうか。
確かに極端な権力集中で、各店舗の店長どころか本部の役員ですら意見を言えないような雰囲気であるらしいことはわかる。
そして、往々にしてそういう職場では、トップの逆鱗に触れないように事なかれ主義と、目に見える部分の体裁だけを取り繕うことが起こりがちである。

実際、著者が経験した中でも、タックスフリー用のレジの案内を英語で書いたらどうだという案は却下され、日本語の「このレジはタックスフリー用ではありません」という案内が、普通のレジの脇に置かれただけということがあった。
良い意見はどんどん採用しようという風潮がない職場は、世間の変化に対応しきれないのではないかな。

国外の工場でのブラック案件についても、他国のアパレル企業が対応を発表している中で、ユニクロの対応はいかにも他人事だ。
自社の社員やアルバイトに対して過剰要求(日常化する長時間労働や、サービス残業等)をしている企業が、自社工場ではない外国の工場の社員の労働条件なんて、当然他人事なのだろうけれど。

例えば、忙しい時間帯や繁忙期などの時給を上げる、というようなことすらしないで、「やりがい」「達成感」をエサにどんどんシフトを入れていく。
こういうのを「やりがい搾取」というのだそうだ。
アルバイトの学生が欲しいのは、バイトのやりがいではなくお金だろう。
しかし強引なシフトを強要され、学校に行く時間すらなくなったというのは、学生に対して企業の責任ってないの?

著者が最初に潜入したのが「イオンモール幕張新都心店」ということで、娘が別の企業で働いていたこともあり、余計に心に迫るものがあった。
当時、娘もバイト学生のやりくりがつかず、長時間勤務で休日出勤で、と、働きづめで、会うたび「つらい」と泣いていたことが思い出される。(違う業種なのに!)


Amazonのレヴューを読むと、「こんなの普通じゃないの?」みたいな意見もあって、それほどにブラック業態が日常化していたんだなと思う。
今はどうなんだろう?