なんということでしょう、土曜日の朝出発ということは金曜日までに図書館に本を返さないとならないのに、まだあと1冊読まなきゃならない。

明日の夕方までに読み終わって感想を書ければよし。

最悪でも明日の夜には読み終わって感想を書かなければ。

 

本当は土曜日までに返せばいいのだけど、土曜日の早朝には家を出るので、年末でもないのに前倒しスケジュールです。

幸い明日は午後から病院なので、いつもよりは少し読書時間を持てるはず。

頑張れ、自分。

 

土曜のお昼は名古屋でひつまぶしを食べます。

一緒に行く人がお店を予約してくれたのですが、「予約を承りましたが、状況によっては少しお待ちいただくかもしれません」と言われたそうです。

なんか、どこも激込みみたいなの。

 

安くて美味しくて有名じゃない名古屋飯のお店はないものかしら。

じゃないと札幌に帰ってきてから『世界の山ちゃん』に行くことになるかも。あはは。

もうすでに「小倉トーストなら、札幌に帰ってきてからコメダに行けばいいじゃん」と言われてる。

名古屋で名古屋飯は食えんのか~い。

 

それよりも早く本を読んで、感想を書いて、図書館に行って、荷造りしなくちゃ。

ぢゃ、おやすみ。

 

 

 

本日の読書:サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する 梯久美子

 

 

Amazomより

『樺太/サハリン、旧名サガレン。何度も国境線が引き直された境界の島だ。大日本帝国時代には、陸の“国境線”を観に、北原白秋や林芙美子らも訪れた。また、宮沢賢治は妹トシが死んだ翌年にサガレンを訪れ、名詩を残している。他にもチェーホフなど、この地を旅した者は多い。いったい何が彼らを惹きつけたのか?多くの日本人に忘れられた島。その記憶は、鉄路が刻んでいた。賢治の行程をたどりつつ、近現代史の縮図をゆく。文学、歴史、鉄道、そして作家の業。すべてを盛り込んだ新たな紀行作品!!』

 

今年90歳になった私の父は樺太からの引揚者だ。

だから、何度も国境線が引き直された樺太の、父が暮らしていた頃の風景が読み取れたら、と思って読んだのだ。

 

この本は二部構成になっていて、第一部は著者が寝台特急でユジノサハリンスク(豊原)からノグリキまでを往復する旅。

第二部は宮沢賢治の旅をなぞる旅。

 

樺太の領有の歴史を整理すると以下のとおり

①1854(安政元)年 全島が日ロ両国の雑居地として定められる(日露和親条約)

②1875(明治八)年 日本は樺太を放棄し、千島列島を領有する(樺太千島交換条約)

③1905(明治三十八)年 北緯五〇度線を国境と定め、その南側が日本領となる(ポーツマス条約)

④1945(昭和二十)年 ソ連が北緯五〇度線を越えて侵攻し、以降、実効支配

 

こうやって見ると日本とロシア(ソ連)の2国間の問題のように見えるけれど、ウィルタ(オロッコ)、ニブフ(ギリヤーク)、ウリチ(サンダー)、エヴェンキ(キーリン)、サハ(ヤクート)などの少数民族の他にもアイヌ人や南朝鮮の人たちも住んでいた、大いなる雑居地だったのです。*( )内はロシア語読み

他民族多言語の土地だったので、日本語で話していても樺太なまりというのがあったと以前聞いたこともあります。

 

父の生まれ故郷と言っても今は外国。

遠くて遠い国と思っていましたが、③期の日本では、意外にも樺太は人気観光地だったようです。

というのも島国の日本に陸の国境線があったのは、この時のここだけだったから。

東京に住んでいた時、絵画館の駐車場の片隅にひっそりとある国境標石のレプリカを見てきました。

北海道にも北海道神宮の敷地内と道庁別館の資料室にあるのですが、父は見に行こうとはしませんでした。

国境を見たいのではなく、樺太に一度帰ってみたいのだと言います。

 

この本を読んで、改めて、父が生まれたのは大日本帝国だった日本なのだと思いました。

以前父に、日本史上の出来事は西暦ではなく紀元(皇紀)で教わったと聞きましたが、それも含めて大日本帝国だったのだ、と。

 

今、樺太は石油などの資源で景気が良くて、都市化も進んでいるそうです。

その反面日本時代のインフラも残っていたりして、北海道拓殖銀行の建物も健在だとか。

東京から飛行機で行くと、沖縄より近い樺太。

だけど遠いよなあ。

日本からの地図の持ち込みは禁止なんですって。

北方領土が日本の領土として書いてあるから。

こころの距離は相変わらずとてつもなく遠い。

 

日本がもっと早く降伏していたら、8月6日の広島への原爆投下も、8月9日の長崎への原爆投下も、8月11日のソ連の樺太侵攻もなかったのに、と思う。

思っても詮無いことだけれど、もっと早く降伏していたら…。

そしたら父と母は出逢わないから、私は生まれなかったけれど。

 

第二部の宮沢賢治の樺太行を巡る旅も面白かったけれど、やっぱり父のことを考えながら読んだ第一部のほうが印象が強い。

もう少し樺太についても勉強しよう。