「ただいま~」って家に帰ると、10さんが言います「ヤスマロって誰?」

こちらこそ聞きたい、ヤスマロって誰?

 

「日本史に出てくるヤスマロ。知らない?なにした人?いつの時代の人?」

ヤスマロで知ってるのは、太安万侶くらいだなあ。

「誰、それ?なにした人?いつの時代の人?」

稗田阿礼が暗誦した『帝紀』や『旧辞』を編纂した人。だから、奈良時代の人。

「それだ!」

 

通信教育の日本史の問題のヤスマロのところだけがわからなかったんですって。

勉強始める前、「俺には無理だ」って言ってから、私も付き合うからさ、一緒に勉強しようなんて言ったのに、結局私が何もしなくても10さんの勉強は着々と進んでいる。

えらいなあ。

 

そして、ヤスマロって聞いてウタマロ石鹸が頭に浮かんだことは内緒にしておきます。

 

 

 

本日の読書:ぶたぶた図書館 矢崎存美

 

カバー裏より

『本好きの中学生・雪音と市立図書館の司書・寿美子は、「ぬいぐるみおとまり会」実現に奔走していた。子供たちのぬいぐるみを預かり、夜の図書館での彼らの様子を撮影して贈る夢のある企画だ。絵本を読んだり、本の整理をして働くぬいぐるみたち。ポスター作りに悩む二人の前に、図書館業界では伝説的存在(?)の山崎ぶたぶたが現れて……。心温まる傑作ファンタジー!』

 

目次

・理想のモデル

・何も知らない

・ママとぬいぐるみのともだち

 

子供たちに図書館に親しんで欲しいと企画した「ぬいぐるみおとまり会」。

しかし何度も没にされ、今度こそ!の思いでプレゼン用のポスターを作ることにした中学生の雪音と司書の寿美子。

夜中に図書館で本を読むぬいぐるみの写真を撮ってみるが、今ひとつピンとこない。

いいカメラで撮らなきゃダメなのか!?

口伝えでカメラを貸してくれる人を募集した時に現れたのが、生けるぬいぐるみである山崎ぶたぶた。

 

彼をモデルに写真を撮ればいいのでは?

しかし、そうしたら誰が写真を撮ってくれるのか?

と悩んでいた時、声をかけたのが元カメラマンの間宮秀。

 

今回はそれぞれの家族内人間関係の悩みを通奏低音に、「ぬいぐるみおとまり会」というイベントをきっかけにした新たな人間関係の中でコンプレックスが癒されていく話。

子ども向けのイベントなので、出てくる絵本は懐かしいものが多くて楽しめました。

特に大好きな林明子さんの『こんとあき』が重要な役どころで。

確かにこんは、ぶたぶたさんを彷彿させるなあ。

 

そんな中、大人として一番読みごたえがあったのは、間宮の話である『何も知らない』。

自分が家を出て好き勝手なことをしている間に、若くして事故で亡くなってしまった弟。

自分は弟の何を知っていたというのか。

読みごたえというか…大人として面白く読んだけれど、この作品の中のエピソードとして考えると、ちょっと扱いが中途半端な気がする。

「ぬいぐるみおとまり会」に関係させるには強引だったし、間宮がぶたぶたさんにこだわるのも無理やりっぽくて。

 

でも、図書館が舞台っていうだけでも、充分にテンションアゲアゲで読めました。