今回の旅行、私からのリクエストは2つ。
『厚岸で牡蠣を喰らう』と『湯宿だいいちに泊まる』ことのみ。
あとは10さんのやりたいようにお任せです。(とはいえ「朝日を見に行こうよ」はすべてお断りしました)
台風が過ぎたあとを辿るような行程だったので、どこかで雨に降られてもしょうがないと思っていましたが、雲は厚くても雨には降られずにすみました。
しかも、ここぞという時(開陽台の夕陽、美幌峠の展望)の時はきっちり晴れました。
しかし、実は私、2日目は雨でも曇天でもよかったのです。
何よりも早くホテルにチェックインしたかったから。
だけど夕陽なんか見ちゃったので、ホテルに着いたときは午後6時でしたがもう真っ暗ですよ。
チェックインして、浴衣を選んで、部屋に着いて、「しあわせ~」
電気もろくにつけずに写真撮る私。完全に舞い上がっています。
なんと水屋が!(水は出ません)
そして左側には階段。

二階は寝室でした。
天窓の障子が開いていたので、朝は相当まぶしかったです。

板の間がまた、足に気持ちいいのよ。

朝、障子を開けると窓の外にテラス。
連泊したいよ~。

さて、上は部屋に用意してあった入浴セット。
そして下は女性のみですが岩盤浴セット。
この浴衣を着て岩盤浴します。
普段私はあまり長風呂ではないのですが、今回は食事前の入浴ですら、30分ほど露天風呂につかりました。
露天風呂は男女それぞれのものと混浴のがあるのですが、混浴の方が川のすぐそばにあるので、誰もいないのを確認して混浴の方でずっと川を眺めながらお湯につかりました。至福。
夜中1時ころ、むくりと起き上がって岩盤浴に行き、ついでにもう一度混浴露天風呂にのんびりつかってきました。
そうしたら頭上をバサバサっと羽ばたきが聞こえ、見上げると梟が飛んでいました。
普通梟って羽ばたき音がしないはずなので、もしかしたら威嚇されたのかしら?
それともエサ台に降りるため音は気にしていなかったのかしら?
梟に脅かされて「うわっ!」とそのまま空を見上げていたら、満天の星。
お風呂用のメガネをしていたので、はっきりくっきり星が見えて、これにも感激。

チェックインして初めて10さんにもこのホテルでのんびりしたいという私の気持がわかってもらえました。
アクティビティなんて何もなくてもいいの。
このホテルでのんびりするためにこのホテルに来る。
1泊5万円も出せばこんなホテルに泊まることは簡単だと思いますが、私たちがちょっと頑張れば出せる宿泊料でこのクオリティ。
絶対また泊まりたいです。
隣町にあったカリカリウス遺跡の資料館に行って、日本人ともアイヌ人とも違うオホーツク人に俄然興味がわいたので、今度はもっと勉強してから再びカリカリウス遺跡に来よう。
その時はまたここのホテルに泊まろう。
そう言いながら帰途についたのでした。
*アイヌ人のDNAを調べたら、縄文日本人とオホーツク人のDNAがあったそうなのです。
南樺太から北海道のオホーツク海側一帯を経て、北方4島にわたるオホーツク文化圏が過去にあったようなのです。
学校で習ってこなかった北海道の歴史。
勉強しなければならないことがまた増えました。