「明日の晩ご飯どうする?」と10さんが言う。
それは、わたしに晩ご飯を作ってくれないかという事なのはわかっている。
だけど多分私は、お昼過ぎに絶望を味わい、きっとやけ酒を飲むのだ。
本当は6時札幌出発の電車に乗って、深川でウォーキングをする予定だった。
わくわく楽しみで、コースマップなんぞ眺めていたのだ。
誰が好き好んで、絶望するために行動するだろうか。
だけど、「人事を尽くして天命を待つ」が信条なんだよ。
人事を尽くさないで後悔したくないんだ。
たとえその先に絶望が待っていたとしても。
ああ、明日のお昼…。
考えるだけで気が重い。
本日の読書:チーズはどこへ消えた? スペンサー・ジョンソン
Amazonより
『「迷路」の中に住み、「チーズ」を探す二人と二匹の物語。時代や状況の急激な変化にいかに対応すべきかといった、人生の様々な局面を象徴している。世界のトップ企業が研修テキストに採用している寓話。』
だいぶん前にベストセラーになったのは知っていましたが、読んでみたら「ふーん、こんなのがベストセラーになるのか」と思うような内容の薄さ。(本もだけど)
自己啓発本ってほとんど読まないけれど、こんな感じなの?
書いてあることは、変化を怖れるな!ってこと。
いかにもだけど、これ、企業が研修のテキストに採用している本。
つまり組織や業務の統廃合を社員に受け入れさせるための本ってことのように私には思えました。
もちろん不必要に変化を怖れたり拒否したりするのは愚かなこと。
でも、変化=良い結果を生むと断ずるのは、あまりにも危うい。
要は、変化を受け入れることと受け入れないことの、メリット・デメリットを冷静に考えなければ。
世界的ベストセラーってことで、思考停止したまま熱狂的にこの本の内容を受け入れるのは、とっても恐ろしいことだと思います。
大事なのは冷静にバランスをとることなのでは?