まず娘がHey!Say!JUMPのファンになったの。
そして、一緒にテレビを見ているうちに、髙木くんのポンコツぶりに、「この子大丈夫?芸能界でやってけるの?」って心配で。
だって生放送でマイク落とす、ネックレス切れる、フォーメーションチェンジの時行き過ぎる…。
そうしたら娘が言ったのさ。
「お母さんは髙木くんの応援しとけばいいんじゃない?」←言い方
で、素直に髙木くんを推して現在に至る。
おかげさまで毎日楽しいよ。
ライブのチケット、当たるといいなあ。
本日の読書:七姫幻想 森谷明子
Amazonより
『遙か昔から水辺に住み、日ごと機を織る美しい女たち。罪の匂いをまとう織女をめぐり、物語が密やかに始まる。時を超えて語られる織女伝説ミステリー。』
目次
・ささがにの泉
・秋去衣
・薫物合
・朝顔斎王
・梶葉襲
・百子淵
・糸織草紙
七姫とは七夕の織姫の七つの異称のこと
秋去姫(あきさりひめ)・朝顔姫(あさがおひめ)・薫姫(たきものひめ)・糸織姫(いとおりひめ)・蜘蛛姫(ささがにひめ)・梶葉姫(かじのはひめ)・百子姫(ももこひめ)の称。
なので七夕を通奏低音に、悲恋(兄妹・姉弟)だったり、機織りだったりがモチーフになっている。
古来機屋(はたや・布を織る場所)は水のほとりにあったということからか、水も重要なモチーフだ。
古代を舞台にした最初の作品から、細いつながりを保ちつつ時代が進み、最後の作品は江戸時代。
そしてこれは連作ミステリであり、歴史ファンタジーにもなっているという贅沢な造り。
ということで、古代から楽しい。
土地の神に愛される巫女である姫。
大王(おおきみ)は寵愛する姫のもとで命を落とす。
大王の死の真相は…。
…も趣深いのだけれど、大王の息子である軽皇子が出てきて俄然本気になる私。
歴史上軽皇子は何人かいるので、いったいこれはどの軽皇子なのかという、勝手な謎にハマる。
一生懸命調べてアタリを付けたけど、二編目を読んだら正解がわかりました。(明記はしていませんが)
そう、この一連の作品は、実在の人物が出てきますし、実際に読まれた和歌が作品中に重要な意味を持つという、二重三重にも深掘りできる作りなんですよ。
『薫物合(たきものあわせ)』に出て来る清原元輔の押しの弱さとか、『朝顔斎王』の元斎王の浮世離れした純粋さなど、微笑ましい描写もあるのだけど、基本悲恋でドロドロして、殺人事件なども起こったりするので、よ~く考えると楽しいと言ってはいけないのかもしれない。
『朝顔斎王』は本当に「鈍感さん」で可愛らしいのだけど、実際の歴史ではひどい言われようなの。
出来事は同じでも、切り取り方でいかようにも見えるというのが、歴史の面白さなのよね。
うん、やっぱり楽しかった。
