カバー裏より
『広島から神奈川の病院に実習に来た研修医の碓氷(うすい)は、脳腫瘍を患う女性ユカリと出会う。外の世界に怯えるユカリと、過去に苛まれる碓氷。心に傷を持つふたりは次第に心を通わせていく――。実習を終え広島に帰った碓氷に、ユカリの死の知らせが届く。彼女は死んだのか?ユカリの足跡を追い、碓氷は横浜を彷徨う。驚愕し、感動する、恋愛ミステリー!』
最初に書いておきますが、面白く読みました。
タイトルがホラーっぽくて敬遠していましたが、全然そんなことはなかったです。
ただ優れたミステリーかと言われれば、?です。
ユカリの正体については、早いうちにわかりました。
遠い親戚についても、これだけ金のかかったアレコレができるのなら、借金返せるのでは?って思いました。
っていうか、借金とりたててる側が黙って待っていれば、金利込みでもっと返してもらえるのだから、そういう流れになるかなあ、と。
さらに、生活を変える気がないのなら、切手は売らずに大事に手元に置いておけばいいのでは?とも。
ことほどさように文句を書いていますが、面白く読んだのも事実です。
若書きの文章が主人公の立場とリンクして、ミステリとしては不謹慎かもしれませんが、微笑ましく読んだのだと思います。
脳腫瘍の患者の話ですから、生きる意味について考えるシーンもありました。
”自分が生きている、この世界に存在していることに意味があるのか。そもそも『自分』ってなんなんだろうって”
これに対する結論
”わからないなら、自分で人生の意味を決めちゃえばいいじゃん”
タイトルのおどろおどろしさからは想像できないくらい、読後感がよかったです。
