今年のGW理想のプランを教えて

 

キャンペーン詳細をみる

 

みんなの投稿をみる

 

理想のゴールデンウィークは何もしないこと。

規則正しい生活が好きだし、体力に自信がないので変化にとんだ生活は基本的に無理です。

身体がついて行かないのです。

 

しかし、ゴールデンウィークの初日、しかも午前中のうちにアクティブに行動してしまいました。

むむむ。残念。

 

そして、ゴールデンウィーク中に今の車を手放して、新しい車がやってくる予定なので、多分10さんはどこかに行きたがると思うのです。

今日、長男が帰省してくるので、彼と一緒に今の車で最後のドライブをしたいとか言い出すと思うのです。

だから理想のゴールデンウィークは来年以降に持ち越しだな。

 

 

 

本日のTRY:今でも聴きたくなる懐かしソングを聴こう

 

割といつも懐かしソングを聞いていますが、やっぱりBay City Rollersなのよね。

先日道南に行ったときに、私が『Don’t let music die』を歌っていたら、隣で10さんも鼻歌で歌っててびっくり。

この曲はBay City Rollersの曲の中でもそれほど有名な曲じゃないし、そもそも10さんは洋楽に全く興味のない人だったのよ。

いかに私が聴きまくって歌いまくっているかってことよね。

よし、もっと洗脳しよう。

 

 

 

本日の読書:たゆたえども沈まず 原田マハ

 

カバー裏より

『19世紀後半、栄華を極めるパリの美術界。画商・林忠正は助手の重吉と共に流暢な仏語で浮世絵を売り込んでいた。野心溢れる彼らの前に現れたのは日本に憧れる無名画家ゴッホと、兄を献身的に支える画商のテオ。その奇跡の出会いが”世界を変える一枚”を生んだ。読み始めたら止まらない、孤高の男たちの矜持と愛が深く胸を打つアート・フィクション。』

 

母がゴッホの評伝を読んでえらく感動したもので、小学生のころから何度となく「ゴッホも素晴らしいけれど、なんといっても兄を献身的に支える弟のテオが素晴らしいのよ」と聞かされていたので、単なる美談なら食傷だなと思いながら読み始めました。

 

タイトルの『たゆたえども沈まず』というのは、パリのこと。

何度セーヌ川が氾濫しようとも、パリは水にたゆたうことがあっても沈むことはない、という意味。

だとしたら、江戸(東京)もそうだよね。

というか、文明は川のそばで発祥し発展してきたのだから、人間の営みそのものがそうだともいえる。

 

そしてそれは、生前に認められることがなかったけれど、それでも絵を描き続けたゴッホのことでもあるのだろう。

彼の人生は時代の波に翻弄されてしまったけれど、彼の芸術が時代に沈み込むことはなかった、と。

そしてそれはテオの思いでもあったのだろう。

 

母の感動とは別に、一人が一方的に与える献身というものに対して、私はちょっと拒否感がある。

たとえ兄に才能があったとしても、弟が全てを支えるのはとてもしんどいことだと思う。

ましてやしょっちゅう酒に逃げる兄を支えるため、テオはどれだけの時間と苦労を費やしたのだろう。

 

それでも兄の才能を信じ、最高の一枚を最高のタイミングで世の中に出そうとしていたテオ。

いや、もっと早く世間に絵を公表して、売った金で兄の面倒を見るとか、どうしてできなかったのか。

あまりにもセンシティブでストイックな兄弟。

彼らの結末を知らなくたって、悲劇しか予想できん。

 

ようやく弟を追いつめていたのは自分だと気づくフィンセント。

そこで心を入れ替えるのではなく、自殺してしまう。

そして兄が自殺したのは自分のせいだと自分を追いつめ、けっきょく精神病院で一人なくなってしまうテオ。

新妻も、生まれて一年しかたたない息子をも残して。

兄弟の絆ばかりが深くて、他の家族についてはどう考えていたのだろう。

 

そして、パリで印象派の画家たちやゴッホに多大な影響を与えた日本の浮世絵を扱っていた画商・林忠正と、彼の助手である加納重吉が、テオやフィンセントを陰で支えていたという設定。

金銭で支えたのではなく、アドバイスだけをして、彼らが自力で乗り越えるのを待つというスタンスは、多分事実ではないので証拠が要らないようなことしか書けなかったということか。

林忠正の言動がどうにも天の声っぽくてあまりリアリティを感じられなかったし、著者が創造した加納重吉の立ち位置は、どうにも中途半端でおさまりが悪い。

 

19世紀末のパリの様子や、東洋の文化に対する熱狂は面白く読んだけど、謎という謎も特になく、「なるほど」って感じで読了。