給料日に真っ先にすることは?
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ウォーターサーバーの水の料金を都市銀行の口座に移すことです。
北海道では地方銀行を利用しているのですが、東京に住むにあたって家賃を都市銀行口座からの振り替えにしたら手数料が安くなるので、口座を開設したのです。
で、その勢いでウォーターサーバーの引き落としもそっちの口座にしちゃったの。
まあそのうち家計が苦しくてウォーターサーバーを解約すると思いますが、それまでは美味しいお水を10さんに楽しんでもらおうと思ってます。
私はあまり水の味にこだわりないので、どーでもいいのですが。
本日の読書:隣の家の少女 ジャック・ケッチャム
カバー裏より
『1958年の夏。当時、12歳のわたし(デイヴィッド)は、隣の家に引っ越して来た美しい少女メグと出会い、一瞬にして、心を奪われる。メグと妹のスーザンは両親を交通事故で亡くし、隣のルース・チャンドラーに引き取られて来たのだった。隣家の少女に心躍らせるわたしはある日、ルースが姉妹を折檻している場面に出会いショックを受けるが、ただ傍観しているだけだった。ルースの虐待は日に日にひどくなり、やがてメグは地下室に監禁されさらに残酷な暴行を――。キングが絶賛する伝説の名作!』これは本当に読むのがしんどくて、途中までは数ページずつ細切れにしか読むことができなかった。
文章が難しいわけではなく、逆に文章は読みやすく、クリアに状況がイメージできてしまうからこそ、辛くてしんどくて読み続けることができなかったのだ。
語り手は12歳の少年。
自然に囲まれた郊外で、近所に住む友達と毎日遊び戯れることが日課だったデイヴィッド。
彼の隣の家に、両親を交通事故で亡くしたメグとスーザン姉妹が引き取られてきた。
3歳年上の美しくて勇敢なメグにデイヴィッドはすぐに惹かれたのだけど。
隣と言っても日本の家のように建物が密集しているわけではないので、家は一種の密室になる。
隣の家には夫に逃げられたルースが、3人の息子と暮らしている。
「誰にも言わない」という約束で、ルースは息子やその友達にビールやタバコを許している。
美人で話せるルースは、近所の子どもたちの憧れだった。
最初はうまくいっていたルースとメグの関係が徐々に歪み始める。
美人のメグをルースは警戒する。
男をたぶらかす女にならないようにと、折檻する。
家事でこき使い、食事を与えず、殴る、蹴る、煙草の火を押しつける。
妹のスーザンは事故で重傷を負い、今も歩行補助具をつけないと会歩けない。
そのスーザンを庇うために、メグは必死でルースの言いつけを守るが、自身の尊厳は決して失わない。
その姿勢がよけいにルースの怒りを誘い…。
デイヴィッドは最初こそショックを受けますが、虐待を受けるメグを見ることに喜びを感じる自分もいます。
そのことに悩むデイヴィッド。
「誰にも言わない」ことの呪縛。
悪いことをしている自覚に責めさいなまれる日々。
詳しくはわかりませんが、ルースは心身に失調をきたしていたようです。
しかし、3人の息子は母の言うことに逆らうなんて考えもよらず、何なら積極的に母を手伝い、虐待はどんどんエスカレートしていきます。
もう本当に読むのが辛くて、途中でやめようと何度も思いました。
最後まで読んでもひとつも救いがありません。
実は大人たちが知らなかっただけで、近所の子どもたちはこの所業を知っていました。
積極的に虐待に加わる子がいる反面、親に打ち明けた子もいるにはいたのです。
しかし熱心なカトリック教徒だというその親は、「そうされるのならそうされるだけの悪いことをその子はしたのだろう」と取り合いませんでした。
悪意を持たない人は、悪意を想像することもできなかったのでしょうか。
メグが助けを求めた警官も、後日家を訪ねてルースに虐待の事実を問い、否定されたらそのまま帰っていきました。
マヌケすぎる。
その後のメグがどんな仕打ちを受けたのか、想像しようともしなかったのでしょう。
人のもつ悪意の醜さと恐ろしさがこれでもかと書かれていて、小説としては上等なのでしょうが、正直絶対再読したくありません。
