本日の読書:満月をまって メアリー・リン・レイ ぶん バーバラ・クーニ― え
Amazonより
『今から100年以上前、アメリカのニューヨーク州ハドソンからそれほど遠くない山あいの地方に、かごをつくつて生計をたてる人たちがいました。じょうぶで美しいかごをつくるための技術としずかな情熱は、長い間、父から子へ、こんなふうに伝えられていたのです。木の声をきき、風の歌を編む、かごつくり職人の「こころ」を描いた絵本。バーバラ・クーニー、最後の作品。』
ぼくのとうさんは月に一度、作った籠を売りにハドソンに行く。
一日で歩いていって帰ってこられるのですから、それほど遠くはないのかもしれませんが、ぼくはまだ連れていってもらえない。
もう8歳になったのに。
だからぼくは、とうさんたちのすることを、なんでもよーく見ている。
次の満月の時にはハドソンに連れて行ってもらえるかもしれないから。
9歳になって半年、ぼくはようやくハドソンへ連れて行ってもらえることになった。
とうさんと同じように、籠を括りつけた棒を肩に担いで歩くぼくの誇らしげなこと。
けれど街の人たちがぼくたちのことをなんといってバカにしているかを知ってしまい、もう、籠を作るのも、街へ行くのも嫌になった。
山の木の声なんて、聞こえやしない。
だけど、とうさんの仲間のビッグ・ジョーは言った。
「風はみている。だれを信用できるか、ちゃんとしっているんだ」
それを聞いた途端、ぼくは、僕も風が選んでくれた人になりたいと思った。
いつまでたっても使える籠。
じょうぶで美しい籠。
今から100年以上前にはこんな籠を作って生計を立てている人たちがいましたが、最後まで作り続けていた人も1996年に亡くなってしまったそうです。
ぼくたちがなぜ満月をまっていたか。
それは、満月の夜だと帰りが遅くなっても、お月さまが照らしてくれるから。
家族で作ったものを街に売りに行く。
バーバラ・クーニ―の『にぐるまひいて』が有名ですが、これも良い絵本でした。

