東京に住んでいた3年前は、月に一度髪を切る時「伸びるの早いですね」って言われていた。
でも最近は本当に伸びない。
前髪は全然邪魔にならないし、目安にしていた白髪すら、最近はあまり気にならないくらいにしか伸びない。
 
今日美容院で、「代謝が悪いからかなと思って、代謝をあげようとショウガ茶を飲んだり、みそ汁にショウガを入れたりして頑張ってるんですけどねえ」と言ったら、「髪にはナッツ類がいいんですよ」と言われました。
「よく海藻がいいと言われていますけど、あれはそれほど大したことなくて、ナッツ類がいいんですって」
初めて聞いた。
ナッツ類は大好きなんだけど、カロリーが激高だからなあ…と思いつつ、美容院帰りに100均でナッツを手に取る。
カロリーを見て棚に戻す。
やっぱ高すぎる。カロリーが。
 
美容師さん曰く、「毛というのは、守るべきところに生えるんですよ。だから冬の寒いときは、頭を守るためによく伸びます。長年お客さんたちの髪を観察して感じたことです」
しかし、一年で一番寒い今時期に伸びないということは、私の体はもう、頭を守らなくていいと判断したってこと?
 
っていうか、ホルモン剤の影響なのか、全体的に体毛が薄くなっているような気がします。
眉毛は相当薄くなったし。
守ってくれよ、これからも。
いちおうもうちょい生きたいからさあ。
 
随分積雪が融けたといっても、まだ人の背よりも高く積み上がっている今日。

 
 
本日の読書:ホリーガーデン 江國香織

 

カバー裏より

『果歩と静枝は高校までずっと同じ女子高だった。ふと気づくといつも一緒だった。お互いを知りすぎてもいた。30歳目前のいまでも、二人の友情に変わりはない。傷が癒えない果歩の失恋に静枝は心を痛め、静枝の不倫に果歩はどこか釈然としない。まるで自分のことのように。果歩を無邪気に慕う中野くんも輪に加わり、二人の関係にも緩やかな変化が兆しはじめる……。心洗われる長編小説。』

 

小学生のころから30歳目前のいまに至るまで、ずっと友だち同士というのが、こんなに殺伐としたやり取りを?というのが、まず思ったこと。

私にも小学生のころからずっと続いている友だちがいるけれど、仕事中の長電話とか、相手の職場にふらっと行っちゃうなんてことはなかったし、薄い紙で疵をつけ合うような、目には見えにくいのに確実に痛みを伴うような言葉の応酬はなかったな。

 

果歩も静枝も、互いを心配していることはわかる。

けれど、江國香織の小説を読むといつもざわざわ感じるのは、登場人物たちがいつも、今目の前にないものしか見ようとしないところ。

目と目を見交わすことをしない。

いない人を思い、いない人を感じ、側にいる人を鬱陶しく思う。

 

そういうの、苦手なんだ。

人とのコミュニケーションが苦手な私は、ストレートに言葉で言ってくれなければわからない。

いないところで心配されても、面と向かって傷つけあう言葉が発せられたら、ちょっと怖くて逃げてしまう。

 

ここではないどこかにいる自分を探しているのかな。

二人ともとても自虐的。

それでは幸せになれないような気がする。

だから最後に果歩が思いがけずに中野くんに言った一言は、とても重要。

さて静枝はこの先、どうするつもりなのだろう。

誰にもいい顔する男は、誰に対しても誠実ではないと私は思うけれど。