北京オリンピック出場を賭けたカーリングの世界大会が行われています。

10さんはカーリングが大好きなので、男女ともすべての試合を観戦してるっぽいです。

カーリングは1日に何試合も行われるので、多分10さんも毎日3試合くらいは見てるんじゃないかな?

 

なので、忙しいのです、10さんは。

冷蔵庫を開けてびっくりしますよ。

おでん種がぎっしりです。

毎日食べた分だけ補充して、ここ数日おでんが続きました。

 

しかし昨日は金曜日でした。

お酒を飲む日なので(正確に言うと飲んでもいい日)、お刺身と、タコキムチが付きました。

最近ビールをやめている私は、かまいたちの動画で知った『翠』(ジン)を、Hey!Say!JUMPファンとして正しくレモラで割って飲みます。

旨し!

 

…爆睡。

 

いや、これは飲みすぎじゃないの。

2杯しか飲んでないもの。

まあ、一般的に2杯目はお酒の量が多めになるけれども。

 

違うの、違うの。

だからカーリングなのよ。

毎日午前3時に10さんの目覚ましが鳴るんだわ。

おかげで今週ずっと眠い。

いや、いつもか。

大手を振って寝てられるので、良しとしよう。

 

 

 

 

 

 

本日の読書:恋文の技術 森見登美彦

 

 

 

カバー裏より

『京都の大学院から、遠く離れた実験所に飛ばされた男が一人。無聊を慰めるべく、文通修行と称して京都に住むかつての仲間たちに手紙を書きまくる。文中で友人の恋の相談に乗り、妹に説教を垂れるが、本当に思いを届けたい相手への手紙は、いつまでも書けずにいるのだった。』

 

主人公・守田一郎は京都の大学の大学院生ですが、能登にある実験所に飛ばされます。

何もない(こともない)能登で、大学での友人や先輩、妹や家庭教師先の教え子だった間宮くん、そして作家の森見登美彦とも文通をすることになります。

 

作品中に出て来るのは守田一郎が書いた手紙のみで、どういう返事が来たのかは、それに対する彼の返信から推理するしかないのですが、実に鮮やかに状況が浮かび上がってくる仕掛けになっており、森見登美彦ファンならいつもの作品同様に楽しむことができるでしょう。

阿呆の地平を開くような友人、とことん不条理な先輩とのやり取りは、不毛であるがゆえに愉快。

 

多分守田一郎は焦っている。

実験は上手くいかない。

京都に戻ることはできるのか?

就職はどうする?どうなる?

思いを伝えたい人に、どうしても出すことのできない手紙の数々…。

 

そんななか、元教え子の間宮くんとの文通に、彼の本質が垣間見えたように思えるのです。

小学生相手でも建前で返すのではなく、真摯に彼と向き合う姿は、なんかちょっと感動的でもありました。

家庭教師が嫌いという間宮くんの気持より、家庭教師が必要と考えるお母さんの気持の方が力を持っている限り、家庭教師を追い出すのではなく、家庭教師とうまくやっていくことを考える方が建設的であるというのは、なかなか子どもには言えないものです。

この間宮くんとのやり取りだけを読めば、この人教師が天職なのでは?と思うほど。

だって家庭教師を辞めた後も、こうやって文通してくれる先生ってなかなかいないですよ。多分。

 

”先生はきみに教えてあげたいと思いながら、教えられないことがたくさんありました。きみには内緒にしていることも、たくさんあった。ちょっといいかっこうをしすぎたところもあります。なぜならば先生は先生であって、きみの友だちではないからです。それが先生というものなのです。

 けれど、先生はときどき想像しました――きみがもっと大きければ、先生ときみはいい友だちになれたのではないだろうか、と。なぜなら君は見どころのある少年だからだ。”

 

本筋と関係なく、ここで泣けました。

こんなこと大人に言ってもらえる子どもは、絶対嬉しいよ。

…私は間宮くんの視点で読んでいたらしい…