実は、昨日のお昼もラーメンでした。
三日連続だなんて、どうした、10さん?
 
昨日訪れたのは、一昨日行きたかったのに混んでいて入れなかった、10さんおすすめの『革命児』
見た目味噌味のようなスープですが、鶏ガラ、豚骨、香味野菜、魚介から取ったスープのブレンドだそうです。
私的にはちょっと魚介が強かったのですが、それはそれとしてバランスの取れた美味しいスープでした。
麺は札幌ラーメンの特徴である中太縮れ卵麺ではなく、ストレートというほどまっすぐではない白い麺でした。
 
『革命児』というとんがった店名とは違って、全体的にバランスがとれたあっさり系のラーメンです。
だから、魚介を強めにしたり、バタ&チーズを加えたメニューにも対応できるのですね。(基本のスープは一緒なので)
 
炙りチャーシューは香ばしく、生玉ねぎはシャキシャキと美味しく、函館の塩ラーメンでよく見かける大きなお麩もスープを吸ってうまうまでした。
しかし3日で3ラーメンは多すぎだと思うの。
今日のお昼はなんだろう?ドキドキ。
 
 
 
本日の読書:スペシャリストの帽子 ケリー・リンク

 

 

カバー裏より

『十歳の双子の姉妹が、母親を亡くして初めて迎える夏のこと。屋根裏部屋で、二人は帽子でない帽子〈スペシャリストの帽子〉を手に入れた……世界幻想文学大賞受賞の表題作ほか、既婚者としか関係を持たないルイーズと、チェリストとしか関係を持たないルイーズ――二人のルイーズを描くネビュラ賞受賞の「ルイーズのゴースト」など、米ファンタジイ界最注目作家が軽妙なユーモアに乗せて送る第一短篇集。』

 

目次

・カーネーション、リリー、リリー、ローズ

・黒犬の背に水

・スペシャリストの帽子

・飛行訓練

・雪の女王と旅して

・人間消滅

・生存者の舞踏会、あるいはドナー・パーティー

・靴と結婚

・私の友人はたいてい三分の二が水でできている

・ルイーズのゴースト

・少女探偵

 

これは!

読者を選ぶ本だと思う。

ファンタジーにもほどがあるというか、ストーリーと言えるストーリーはほぼない。

つまり、起承転結が。

読後感は、ほぼ悪い。または、置いてきぼり。

何をどう解釈しようと思っても私の力量では無理なので、ただそのまま受け入れることにした。

 

ただ、いくつかの作品は通奏低音として童話や児童文学が使われていて、それが面白かったな。

少女が魔法にかけられた王子を助けるため、艱難辛苦を乗り越えるような童話が多いけど、王子はそれほどの苦労をしてまで助けるほどの人間?という雪の女王の問いには、改めて目から鱗が落ちる気がした。

確かにディズニーに出てくる王子はあからさまに馬鹿っぽいよね。

 

最初はホラー系ファンタジーなのかなと思って読んでいたのだけれど、怖かったのはいろいろと正体不明のせいだと思った。

わけがわからないものは恐ろしい。

わからないなりに受け入れると、それほど怖くはなくなった。

つまり、拒絶すればするほど怖いのかもしれない。

初めてのタイプの作家でした。