解説
司馬遼太郎のベストセラー小説を原作にした時代劇。新選組の副長・土方歳三の姿を、近藤勇や沖田総司といったほかの志士たちの人生と共に活写する。監督は『クライマーズ・ハイ』などの原田眞人。『関ヶ原』で原田監督と組んだ岡田准一をはじめ、NHKの大河ドラマ「おんな城主 直虎」などの柴咲コウ、同じく大河ドラマ「西郷(せご)どん」などの鈴木亮平、『暗殺教室』シリーズなどの山田涼介、『悪の教典』シリーズなどの伊藤英明らが共演。池田屋事件の舞台となった旅館・池田屋を再現している。
あらすじ
江戸時代末期、黒船来航と開国の要求を契機に、天皇中心の新政権樹立を目標とする討幕派と、幕府の権力回復と外国から日本を守ることを掲げた佐幕派の対立が表面化する。そんな中、武士になる夢をかなえようと、近藤勇(鈴木亮平)や沖田総司(山田涼介)らと京都に向かった土方歳三(岡田准一)は、徳川幕府の後ろ盾を得て芹沢鴨(伊藤英明)を局長にした新選組を結成する。討幕派勢力の制圧に奔走する土方は、お雪(柴咲コウ)という女性と運命の出会いを果たす。
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土曜日に観に行った映画は、『燃えよ剣』です。
10さんが柴咲コウ目当てで「行きたい!」というので行きました。
まだ上映中なので詳しい感想は避けますが、時代背景がわからないと難しい映画だと思いました。
というか、説明的過ぎるのにまだ、場面転換に置いていかれる…。
説明的過ぎるのに、ぶつ切り。
ちょっと辛口の感想を抱えて見終わったのですが、会場の明かりが付いた時、一番後ろの席に座っていた女性が泣いていました。
あら、私の見方が意地悪で、素直な人は泣けるのね。
その後お手洗いに行ったら、くだんの女性もお友だちと一緒にやってきて、もう号泣。
20代くらいの方ですかねえ。
「私、全然歴史わかんないけど、もう、涙が止まらない。カッコいいけど哀しすぎる…」
ずーっと泣いてらっしゃいました。
歴史ぜんぜんわからなくても訴えるものはあるようです。
私は小説を読んで、青年土方に感動したのですが、映画は大人土方でしたね。
ま、主役が岡田君なのだから、どうしても大人になってしまいますわねえ。
沖田総司や岡田以蔵に人斬りの狂気を与えず、慶喜に狂気を、振り回される容保に悲哀を与えたのには、「そう来たか」という感じ。
はんにゃの金田演じる藤堂平助は、姿勢もよく太刀捌きも美しかった。
一番意外だったのが、ウーマンラッシュアワーの村本演じる山崎丞。
めっちゃ良かったわ。
ところでこれ、海外で上映する予定でもあるのでしょうか。
時代劇らしからぬクラシカルな音楽、主要キャストの俳優名と役名が英語表記でも出て来るエンドロール。
なんか思ってたのとちが~う『燃えよ剣』なのでした。